研究課題/領域番号 |
20K11315
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
長登 健 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (10721128)
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研究分担者 |
渡邉 貴裕 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (00621731)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | インクルーシブ体育 / 学習評価 / 教員養成課程 |
研究開始時の研究の概要 |
保健体育科教員は、特別な教育的ニーズのある児童生徒を含むすべての子どもたちに対して、個々に配慮した柔軟な授業を行う体育(インクルーシブ体育)授業を実践していかなければならない。そこで本研究では、教員養成段階で養成すべき基礎力の一つである学習評価について、中高保健体育科教員養成のカリキュラム全体の中で検討を行い、「インクルーシブ体育実践のための教授モデル」の開発することを目指し、教員養成課程の充実に貢献する。
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研究実績の概要 |
2023年度においても、引き続きコロナ禍等の影響、加えてロシアによるウクライナ侵略により、海外調査については限定的にならざるを得ない中ではあったが、サウサンブトン大学及びブリマスマージョン大学訪問(ともにイギリス)を実施し、両校の教員養成課程におけるインクルーシブ体育の取り扱いについて、各大学の教員及び大学院生から聞き取りを行うとともに、教員養成課程教育の在り方、その中でのインクルーシブ体育の位置づけについて意見交換を行った。 今日の特別支援教育の制度化において、児童生徒に対する学習評価がどのように捉えられているのかについて「指導と評価の一体化」と「個別の指導計画」に着目し関連文献等をもとに概観した上で、ホームページ上で公開されている体育系大学の教員養成に関する情報公開(教育職員免許法施行規則第22条の6に基づく情報の公表)から学習評価を中心として、インクルーシブ体育の授業実践に係る具体的な支援方法・方策の検討を行った結果を取りまとめ、順天堂大学スポーツ健康科学部の紀要「順天堂スポーツ健康科学研究」に投稿・採択された。この5月に早期公開となった『教員養成課程におけるインクルーシブ体育実践に係る学習評価に関する検討』をもとに、今年度も同意の得られた大学を訪問、また学会大会等を通じて、教員養成課程におけるインクルーシブ体育の取扱い等について、聞き取りを行うとともに、今後の教員養成課程教育の在り方、その中でのインクルーシブ体育の位置づけ、在り方について意見交換を行った。 また今日、多様な教育的ニーズのある生徒が在籍し、インクルーシブな環境下で行われている体育授業、生徒の体力・運動能力やWell-being、ヘルスリテラシーに関して、東京都知的障害特別支援学校の高等部生徒を対象に、アンケートによる予備的調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究遂行上必要な体育系大学における支援ニーズの解明のためのインタビュー調査の実施については、対象大学の精選等を図りつつ引き続き遂行していく。海外のインクルーシブ体育の評価方法の調査については、限定的なものにならざるを得なかったが、成果の公表に向けた準備を行う。
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今後の研究の推進方策 |
ウィズコロナ、アフターコロナの中、学校教育現場のご負担を可能な限り軽減することも勘案し、学習評価に関する実態調査については文部科学省の「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」も参考として、学習評価の在り方を理解し、実践できるような基礎力を培うために、特別支援学校教員養成課程との連携協力も視野に入れ、教職関連科目の中で教授内容・教授方法を有機的に位置づけるための研究を遂行していく。また、その参考とする海外のインクルーシブ体育の評価方法に係る先行研究の調査については、実施した聞き取り調査結果等をもとに分析を進めるとともに、引き続き実施するため鋭意準備を進めていくこととしている。
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