研究課題/領域番号 |
20K11318
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 日本体育大学 |
研究代表者 |
須永 美歌子 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (70534064)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 低用量ピル / 筋損傷 / 炎症 / 女性アスリート / コンディショニング / 持久性パフォーマンス / コンディション / 低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬 / OC・LEP |
研究開始時の研究の概要 |
日本人を対象とした低用量ピル服用と運動パフォーマンスに関する研究は十分ではない.近年,啓発活動がさかんとなり,今後はトップアスリートだけでなく,様々な競技レベルの女性アスリートがコンディショニング方策として低用量ピルの服用を選択すると考えられる.実際に服用後の主観的コンディションの変化や運動時生理反応を観察し,低用量ピル服用の有用性や留意点について確認する必要性は高い. 本研究では、女性アスリートを対象として低用量ピル服用がコンディションの変化に与える影響および低用量ピル服用が持久性パフォーマンスに与える影響について検討し,女性アスリートのコンディション方策の確立をめざす.
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研究成果の概要 |
月経前症候群の改善や月経周期調節のため低用量ピルの服用を希望するアスリートは増加傾向にある.本研究では,低用量ピル服用が伸張性運動後の筋損傷マーカーおよび炎症マーカーに与える影響について検討し,女性のコンディショニング法の開発に寄与することを目的とした.若年女性23名(低用量ピル服用群11名,非服用群12名)を対象とし,非利き腕上腕屈筋群の伸張性運動を実施した.運動前,運動後4,48,96時間に性ホルモン,筋損傷マーカー(CK),炎症マーカー(CRP,IL-6)を測定した.その結果,低用量ピル服用は伸張性運動後のCKを増加させるが,IL-6,CRPには影響を及ぼさないことが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低用量ピルを服用している女性は,非服用女性に比べて伸張性運動後の筋損傷マーカーが増加することを明らかにした.低用量ピルを服用している女性は激しいトレーニング後に運動誘発性筋損傷が生じる可能性が高いため,運動後の回復法について検討する必要がある.本研究の結果は,スポーツ現場で活躍する女性アスリートのコンディション方策を講じるうえで役立つ知見となる.
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