研究課題/領域番号 |
20K11326
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
羅 成圭 徳島大学, 教養教育院, 准教授 (60741999)
|
研究分担者 |
檜垣 靖樹 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (10228702)
川中 健太郎 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (80339960)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 血糖 / 糖取り込み / 非活動筋 / TXNIP / AMPK / ストレスホルモン |
研究開始時の研究の概要 |
実験動物を対象とした運動負荷実験を用いて、運動中に活動筋において糖取り込みが増加するとき、対照的に非活動筋において糖の取り込みが低下する可能性について検証する。また、その非活動筋の糖取り込みの低下にチオレドキシン相互作用タンパク質(TXNIP)の発現が関与している可能性を検証する。さらには、分子生物学的手法を用いて運動時に非活動筋においてTXNIPが増加する分子機序を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
我々はこれまでに運動に用いられる活動筋において、筋の糖取り込みを抑制するチオレドキシン相互作用タンパク質(TXNIP)が低下することを明らかにしてきた。しかし、運動に用いられない非活動筋におけるTXNIPの変化については明らかにされていない。 本研究では運動時の活動筋および非活動筋の糖取り込みとTXNIPの変化について検証した。本研究の結果から、活動筋とは対象的に非活動筋においては運動時にTXNIPの発現量が増加することが明らかになった。またこのTXNIPの変化には筋のAMPKの活性レベルが関与する可能性が示された。しかし、TXINPの増加に伴って非活動筋の糖取り込みは低下しなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、運動時に糖の取り込みが高まる活動筋とは対照的に、非活動筋においては糖取り込みを負に制御するTXNIPの発現量が高まることが示された。すなわち、運動中には非活動筋においてTXNIP発現量が高まり糖取り込みが低下することで、残った血糖を活動筋へ分配する血糖維持機構が存在する可能性がある。非活動筋に着目した研究を進めることで、持久性アスリートの運動パフォーマンス向上に資する成果が期待される。
|