研究課題/領域番号 |
20K11333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
上田 真也 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (40616926)
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研究分担者 |
中原 英博 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (90514000)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 糖代謝 / サッカー / 13C安定同位体比分析 / Sleep-Low法 / 13C |
研究開始時の研究の概要 |
サッカーのような間欠的高強度運動では、活動筋に必要な糖質を時間遅れなく供給するべく、極めて迅速な糖代謝調節機構が発動していると考えられるが、詳細については不明である。また最近では、競技パフォーマンスの向上を目的に、分子メカニズムに基づく新たな糖質摂取法が提案されているが、基礎研究とスポーツ競技現場をつなぐ橋渡し研究が未だ不足しているために、積極的な活用には至っていない。そこで本研究では、サッカー競技中の糖代謝調節機構と競技パフォーマンスとの関連を明らかにした上で、新規糖質摂取法であるSleep-Low法のサッカー競技現場への応用可能性を提唱することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、サッカー競技中の糖代謝調節機構と競技パフォーマンスとの関連を明らかにした上で、新規糖質摂取法であるSleep-Low法のサッカー競技現場への応用可能性を提唱することを目的とした。その結果、サッカー競技後半の13C-グルコースを用いた糖代謝量の変化量とボールタッチプレー回数の変化量との間には、有意な中程度の相関関係を認めた。また、短期間の集中的なsleep-low法は、タンパク質の栄養摂取に配慮する必要はあるものの、約1週間で最大酸素摂取量の増加と脂質代謝量の亢進を促す可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、13C-グルコースを用いた糖代謝動態の定量評価法と持続血糖測定器を導入し、サッカー競技中の糖代謝調節機構とパフォーマンスとの関連を解明した点において、他に類を見ない独自性を有している。さらに、上記評価法を導入することで、新規糖質摂取法であるSleep-Low法が競技パフォーマンスに及ぼす効果について検証し、その効果に関する生理学(エネルギー代謝)的観点からの理解が深まったことからも、本研究は極めて実践的な内容であり、本研究結果を迅速に、かつ科学的根拠をもってスポーツ現場へと落とし込むことが可能であると考えられる。
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