研究課題/領域番号 |
20K11334
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
小川 剛司 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (70451698)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 低酸素 / 運動 / 呼吸筋 / 換気量 / 循環 / トレーニング / 呼吸 / 環境 / 換気応答 / 換気 / 酸素摂取 |
研究開始時の研究の概要 |
高所での活動は登山や競技者における高所トレーニングなどでよく行われる。しかしながら、高所では運動能力が低下するだけでなく高山病などの事故が頻発するなどの課題がある。高所での運動能力低下には呼吸応答や呼吸筋活動が関係することを我々は報告している。そこで呼吸筋をトレーニングすることで呼吸が改善され、高所での運動が安全に行うことができる可能性が考えられる。そこで本申請課題は、呼吸筋トレーニングの奏功メカニズムを呼吸循環調節機構に着目して解明する。本研究課題は高所順化が円滑に進むかなど、高所での運動時の事故防止のための新しい方策を提案することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究課題は、呼吸筋トレーニングや呼吸筋負荷運動が低酸素に対する呼吸循環調節メカニズムに影響するかを調べるものであった。一連の研究活動の中で、1)呼吸筋トレーニング中の運動時吸気負荷は,最大吸気負荷の20%吸気負荷から負荷が高まるとともに循環応答や酸素摂取量を増加させること、2)低酸素吸入は、吸気負荷による心拍出量増加や血管抵抗に影響しないが、低酸素下において通常酸素下よりも吸気負荷時の呼吸筋および非活動筋の組織酸素レベルを低下させること、3)4週間の呼吸筋トレーニングを行っても呼吸調節メカニズムの一つである呼吸化学感受性は変化しないことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、呼吸筋トレーニングや吸気負荷が低酸素下運動時の呼吸循環調節機能に及ぼす影響を調べるものであった。呼吸筋トレーニングは臨床スポーツおよび医療現場で用いられる手法であり、その奏功メカニズムについて、吸気負荷が末梢循環応答をもたらすもの、呼吸調節機能には影響ないことを明らかにし、最適な呼吸筋トレーニング法の開発に応用できる基礎的研究となった。 本研究の成果は、学会発表や国際論文誌などで公表され、健康スポーツ科学の領域において一定の評価を得るに至り、スポーツの指導現場において即応用可能な先進的・実践的な示唆が得た。
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