研究課題/領域番号 |
20K11340
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪府立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
吉井 泉 大阪公立大学, 国際基幹教育機構, 准教授 (10244675)
|
研究分担者 |
真嶋 由貴恵 大阪公立大学, 大学院情報学研究科, 教授 (70285360)
松田 健 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (40591178)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 視覚負荷トレーニング / 歩行機能改善 / 視線配置分析 / 重心動揺 / 脳NIRS |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、高齢者の認知機能および歩行機能改善に向けた新規な提案として、液晶シャッターゴーグル(Visionup)を使用した視覚機能への不可介入について検討する。まず、視覚負荷の影響について、視覚機能(動体視力、深視力、眼と手の協応動作など)および脳活動(脳NIRS)から検討する。次に、歩行中に視覚負荷を介入し、歩行動作、視線配置、脳活動状態からその影響について検討する。最後に、歩行課題における視覚負荷トレーニングの継続的実施について、その有効性について検討する。 以上の成果から、医療費や介護費の軽減およびスマートエイジング社会の実現への貢献を目指す。
|
研究成果の概要 |
本研究では2つの測定を実施した。まず液晶シャッターゴーグルによる間欠的な視覚情報制限が安静立位時の視覚機能およびCOP動揺に及ぼす影響について、開眼条件との比較から検討した結果、DVA(横方向動体視力)およびE/H(眼と手の協応動作)において視覚負荷効果が確認された。COP動揺に関しては、総軌跡長においてOpen条件に対するClosed条件の影響よりも視覚負荷条件で影響が小さかった。次に10mまたぎ越し歩行を課題とし、視覚負荷下の視線配置および下肢歩行動作の測定を実施した。測定計画後、機器の動作不良が何度も発生し、スケジュールの延期が続いたことから、期間内にデータ分析を行うことができなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では歩行機能の改善を目指して、液晶シャッターゴーグルを使用した視覚負荷トレーニングの強度設定や有効性および安全性について検討した。この視覚負荷においては静的バランス能力が大きく阻害されないことが明らかとなり、安全な実施が可能であると考えられた。またDVA動体視力および眼と手の協応動作に負荷効果が確認され、視覚負荷が視機能および身体動作に波及することを示した。これらの結果は、歩行機能改善の新規の提案といえ、今回不十分であった視線配置および歩行動作の関連を明らかにすることで、高齢者の転倒事故の抑制、医療費や介護費の軽減およびスマートエイジング社会の実現への貢献が大いに期待できる。
|