研究課題/領域番号 |
20K11343
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
石渡 貴之 立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (40435235)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 体調不良 / 生理指標 / 脳内神経伝達物質 / 情動行動 / 自発運動 / 暑熱環境 / 生体リズム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,生体リズムの乱れに伴う体調不良が暑熱環境下での生理指標,脳内神経伝達物質,情動行動に及ぼす影響を明らかにする.具体的には,健常ラットと体調不良ラットを用い,暑熱暴露中の生理指標(深部体温,心拍数,活動量),脳内神経伝達物質(セロトニン,ドーパミン,ノルアドレナリン),不安様行動,認知機能の比較を行う.更に,体調不良ラットに対する暑熱順化や運動といったアプローチが熱中症の予防に効果があるのかどうかについて明らかにする.
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研究実績の概要 |
近年,地球温暖化が世界中で問題となっており,熱中症による健康被害が増加している.また,体調不良時には熱中症になりやすいことが経験的に認識されているが,その詳細なメカニズムや自発運動による効果については明らかになっていない.そこで,本研究では,生体リズムの乱れに伴う体調不良が暑熱環境下での生理指標(深部体温,心拍数,活動量),脳内神経伝達物質(セロトニン,ドーパミン,ノルアドレナリン),不安様行動,認知機能に及ぼす影響および自発運動の効果を明らかにすることを目的としている.2022年度は「暑熱環境下での体調管理に関する自発運動の効果検証」を行った.実験には雄Wistarラット(6週齢)を使用し,4週間飼育した.4週間の飼育は,2021年度の体調不良群と同条件とし,自発運動が可能な回転かご付きケージ内で,毎日6時間自発運動が可能な群(2匹),12時間自発運動が可能な群(2匹),24時間自発運動が可能な群(2匹)の3群に分けて飼育した.4週間の飼育後に3時間の暑熱暴露実験を行い,その2日後に,行動実験を行った.なお,生理指標,脳内神経伝達物質の測定方法は2021年度と同じである.まだ分析の途中だが,現在までのところ,暑熱環境下での体調管理に関する自発運動の効果の可能性が認められており,その効果を得るには,なるべく自発運動時間を制限しない方が,生理指標,脳内神経伝達物質,情動行動の観点から効果的であることが示唆されている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者のその他の業務の多忙と実験機器の故障により,予定していた実験例数が終了せず,実験に遅れが生じているため.
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今後の研究の推進方策 |
2023年度も2022年度に引き続き「暑熱環境下での体調管理に関する自発運動の効果検証」を行う.実験動物はラット(雄Wistar 6週齢)9匹を用いる.小型体温計,マイクロダイアリシス手術,実験手順は基本的に2022年度と同じ条件で行う.4週間の飼育は,2022年度の体調不良群と同条件とし,自発運動が可能な回転かご付きケージ内で,毎日6時間自発運動が可能な群(3匹),12時間自発運動が可能な群(3匹),24時間自発運動が可能な群(3匹)の3群に分けて飼育する.4週間の飼育後に3時間の暑熱暴露実験を行い,その2日後に,行動実験を行う.なお,生理指標,脳内神経伝達物質の測定方法は2022年度と同じである.最終的に,2020年度,2021年度に取得したデータと2022年度と2023年度に合わせて取得したデータとの比較を行い,熱中症予防に対する暑熱順化や運動の効果を明らかにする.
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