研究課題/領域番号 |
20K11348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
本田 亜紀子 朝日大学, 保健医療学部, 教授 (20413784)
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研究分担者 |
梅村 義久 中京大学, スポーツ科学部, 教授 (00193946)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 骨代謝 / スクレロスチン / メカニカルストレス / アスリート / スポーツ / 骨応答 / 運動 |
研究開始時の研究の概要 |
定期的な運動を実施していない一般大学生と様々な種目の運動部に所属する大学生男女を対象に、スクレロスチン、骨代謝マーカーの分析、踵骨の骨強度、身体組成の測定、運動歴や生活習慣等に関するアンケートを実施する。 運動様式別の特徴や群間差、性差を明らかにし、若年期におけるスクレロスチンと運動との関連、および生活習慣、食事、月経等の運動以外の関連因子の影響について明らかにする。これまでの運動と骨に関する知見に加え、スクレロスチンが新たな骨代謝を反映する有効なマーカーとなり得るかについて検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は、骨に加わるメカニカルストレス(以下、MS)の低下により分泌され、骨形成を抑制する新規マーカーであるスクレロスチンに焦点を当て、運動特性との関連について検討することを目的としている。 MSが低い自転車競技選手(以下、CY, n=13)、MSが高いバレーボール選手(以下、VB, n=12)、およびMSが中程度の野球選手(以下、BB,n=16)を対象とした。血中骨代謝マーカー(スクレロスチン,BAP,OC,Tracp-5b,Ca等)、QUS法による踵骨の骨強度等を分析し、骨応答について検討した。 骨代謝マーカーにおいては一元配置分散分析を実施した。その結果、いずれにおいても有意な差はなかったが、BAPおよびCaにはグループで異なる傾向が見られた。なお、Elisa法によりスクレロスチンを分析したが、データの測定誤差が大きかったため、再測定することとした。骨強度においては、利き手側と非利き手側に分けて二元配置分散分析(グループ×利き手)を実施した。その結果、全てにおいて交互作用はなかった。SOSにおいてはグループの主効果が見られ(p<0.05)、CY群はVB群よりも有意に低く(p<0.01)、BB群よりも低い傾向が見られた。また、StiffnessおよびZ-scoreにおいてはグループで異なる傾向がみられた。一方、利き手の影響はなかった。 これまでの先行研究とは異なり、CY群の明らかな骨応答の低下はみられなかった。本研究のCY群においては、自転車の専門トレーニング以外に、ウェイトトレーニングや階段ダッシュ等を取り入れていることが関係していると考えられた。今後、スクレロスチンのとの関連を含め、より詳細に検討する必要があると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Elisa法によるスクレロスチンの分析を実施したが、結果のばらつきが大きく、データの信頼性に欠けていると判断した。したがって、データの取得ができず、再度測定が必要となった。 また、追加で測定予定であったアスリート群において、活動規制があった。本研究では、一定期間以上の運動継続を必要としているため、測定できず、次年度への持越しとなった。
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今後の研究の推進方策 |
スクレロスチンのElisa Kitはすでに手元にあるため、分析はいつでもできる状態である。したがって、追加予定であったアスリー群の測定(採血、骨強度測定、体組成測定、等速性脚力、アンケート)を6~7月に実施し、全データが揃った8~9月に、スクレロスチンをまとめて分析する予定である。
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