研究課題/領域番号 |
20K11365
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
今井 大喜 大阪公立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 准教授 (40614483)
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研究分担者 |
岡崎 和伸 大阪公立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 教授 (70447754)
横山 久代 大阪公立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 教授 (10647829)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 寒冷ストレス / 精神性ストレス / 持久性運動能力 / 瞬発性運動能力 / 中枢性疲労 |
研究開始時の研究の概要 |
寒冷および精神性の二重ストレスは、単一ストレスと異なる機序によって疲労を起こし、運動パフォーマンスに影響する可能性がある。本研究では、二重ストレスの持久性および瞬発性の運動パフォーマンスに及ぼす影響について、その作用機序を明らかにし、抗疲労対策に資する知見を得ることを目的とする。 具体的には二重ストレス下における次の3つから明らかにする。 1) 瞬発性運動パフォーマンスへの影響 2) 交感神経活動を亢進あるいは抑制した場合の持久性運動パフォーマンスへの影響 3) ストレス応答の個人差による影響
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、運動パフォーマンスを制限する要因である「寒冷ストレス」と「精神性ストレス」とが、二重ストレスとして複合的に負荷された場合、どのようなメカニズムで生体に影響を及ぼして、持久性および瞬発性の運動パフォーマンスに影響するのかについて検討することである。これまでの実験において、現在設定している精神性ストレス負荷方法は、各種のストレス反応を引き起こす境界レベルであったことが確認されているため、本年度は、精神性ストレスの影響をより明確に検出できるように、ストループカラーワードテストにおいてストループ干渉が起こる課題のみを呈示するよう、プログラミングを再構築した。また、ストループテストの回答(反応)を入力するデバイスを新たに設け、データ取得システムに同期することで、ストレス負荷中の各種反応を比較できるよう準備を進めた。初年度に、脳波計測・解析システムを導入し、二重ストレス負荷中の脳波解析から中枢の疲労度を定量化できるよう準備していたが、当初想定した測定部位だけでは、疲労の程度を検出する部位として少ないことが判明したため、計測デバイスを増設し、測定部位を増やすことにした。瞬発性運動パフォーマンスの評価には、ウィンゲートテストをおこなう予定であるが、そのための測定機器セットアップならびにテスト中のデータ出力等の準備をおこなった。以上のことから、本年度は、二重ストレスの負荷方法の特に精神性ストレス負荷方法を変更し、本実験のプロトコルを修正した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本実験プロトコルの修正にあたり、精神性ストレス負荷(ストループカラーワードテスト)の再プログラミングに時間を要したことや、世界的な半導体不足の影響を受けて、増設するデバイスの調達やセットアップに時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度の前期期間中には諸準備を完了して、最終の予備実験ならびに本実験を遂行する。二重ストレスが及ぼす瞬発性運動パフォーマンスへの影響をみながら、並行して二重ストレスのパフォーマンスへ及ぼす影響を緩和する手法、ならびにストレス耐性の個人差による影響を検出する手法について引き続き検討し、次年度後期にはそれらを検証する。
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