研究課題/領域番号 |
20K11366
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
小堀 修 国際医療福祉大学, 大学院, 准教授 (40436598)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 完全主義 / アスリート / 反すう / バーンアウト / ストレス対処 / 臨床スポーツ心理学 / アスリートのメンタルヘルス |
研究開始時の研究の概要 |
完全主義は、アスリートのパフォーマンスとメンタルヘルス、どちらとも密接な関係を持つパーソナリティである。本研究は、完全主義がアスリートのパフォーマンスとメンタルヘルスにどのように影響するのか、臨床スポーツ心理学的な研究を行いながら、完全主義のネガティブな影響を予防するための心理教育プログラムを開発することを目指す。
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研究実績の概要 |
最終年度では、ネガティブな完全主義を持つアスリートが、ミスや失敗を頭のなかで何度も振り返るのか、その「反すう」によってメンタルヘルスが悪化するかを調査した。大学生アスリート82名(男性69名、女性13名: 平均年齢20.88歳,SD=0.92) がインターネット調査に参加した。質問紙には、競技歴のほか、ネガティブな完全主義、反すう、バーンアウトを測定する尺度を用いた。相関分析の結果、ネガティブな完全主義は反すうと低い正の相関を持ったが、バーンアウトとは無相関であった。一方で、反すうはバーンアウトと中程度の正の相関を持った。重回帰分析においてもこれらの傾向は確認され、ネガティブな完全主義はバーンアウトを予測せず、反すうがバーンアウトを有意に予測していた。これらの結果は、ネガティブな完全主義的なアスリートは反すうをするものの、アスリートのバーンアウトに直接的に影響するのは反すうであることを示唆している。 研究期間全体を通じて、アスリートに特有のストレス状況で、完全主義がどのような影響を及ぼすか検証した。特にネガティブな完全主義が高いアスリートほど、ケガをしたときに、自らのネガティブな感情に注意を向けてしまうが、ポジティブな完全主義が高いアスリートは、積極的にケガに対処していること、そして、ネガティブな完全主義が高いアスリートほど、ミスや失敗をした場面を頭のなかで何度も振り返ってしまい、この反すうがアスリートのバーンアウトに影響を与えることが明らかになった。これらを総合すると、ネガティブな完全主義は直接的にアスリートのケガをメンタルヘルスに影響を与えるというよりも、ケガへの対処の仕方や、反すうなどを媒介して、ネガティブな結果を導いていることが示唆された。
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