研究課題/領域番号 |
20K11370
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 日本体育大学 |
研究代表者 |
黄 仁官 日本体育大学, 体育学部, 教授 (30453939)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 女性アスリート / トレーナビリティ / 骨代謝関連遺伝子 / 骨疾患予防 / レジスタンストレーニング / 骨密度 / 三主徴 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで女性アスリートにおけるトレーナビリティを柱に“三主徴”の原因究明を狙いに関連データの収集と解析を進めている中で、月経異常を有する女性アスリートにおいて骨密度が低く、骨代謝関連遺伝子多型との関係の可能性を示唆した。さらに、日本人女性アスリートの環境的因子と考えられる幾つかの低骨密度のリスクファクターと骨代謝関連遺伝子多型との関連性について報告した。 次の試みは、女性アスリートに多くみられる骨疾患の環境的要因と遺伝的(複数遺伝子の組合せ)要因との関連を調べ、女性アスリートの骨疾患予防の為の指標づくりを検討する。
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研究成果の概要 |
我々は、女性アスリートの骨疾患予防を検証した。その成果として、①女性アスリートにおける低骨密度リスクファクターとエストロゲン受容体α遺伝子多型との関係、②女子アスリートにおける低骨密度のリスクファクターとビタミンD受容体及びエストロゲン受容体α遺伝子多型が1年間の骨密度変化に及ぼす影響、③レジスタンストレーニングが大学女子長距離ランナーにおける骨密度及び安静時血中ホルモンに及ぼす影響についてそれぞれ報告した(2021~2022)。その成果より、女性アスリートの低骨密度(骨疾患含む)リスクのへの環境・遺伝的関連性と、骨疾患リスクの高い競技者へのレジスタンストレーニングによる改善可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
女性アスリートが疲労骨折などの骨疾患によってトレーニングができなければ、競技パフォーマンスのみならず人間として大きな悪影響を受ける。従って、骨疾患リスクを知り、改善への手法にトレーニングの可能性を示すことは学術的に意義がある。このような情報は、トレーニング質にも繋がり、アスリートの競技力アップのみならず一般女性や高齢者の骨疾患改善にも繋がる可能性がある。従って、本研究は女性アスリートにおける健康維持増進の為の革新的なトレーニング戦略を構築する上で極めて重要な位置付けであり、学術的且つ社会的意義がある。
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