研究課題/領域番号 |
20K11371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
吉田 政幸 法政大学, スポーツ健康学部, 教授 (60557445)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ウェルビーイング / 幸福 / エンゲージメント / スポーツ観戦 / スポーツファン / 縦断的検証 / ファンウェルビーイング / ファンエンゲージメント / チーム・アイデンティフィケーション / 持続的ウェルビーイング / 活力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はスポーツ観戦を通じた持続的なウェルビーイング(eudaimonic well-being)の向上に着目し、その概念規定、先行要因、結果要因を明らかにすることを目的とする。この目的を達成するため、以下の研究に取り組む。
(1)スポーツ観戦を通じた持続的ウェルビーイングを概念化するとともに、その結果要因(ファンエンゲージメント)を測定するための尺度の改良を行う(1年目)。 (2)国内のスポーツ観戦者からデータを収集し、持続的ウェルビーイングの先行要因と結果要因に関する仮説を検証する(2年目)。 (3)研究結果の一般化に向け、国外のスポーツ観戦者からデータを収集し、仮説検証を行う(3年目)。
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研究成果の概要 |
本研究はスポーツ観戦と持続性のある深い幸福の関係性を明らかにするため,人間的開花に着目し,縦断的研究を行った. 5つのプロ野球チームの地元住民を対象として調査を行い, 2シーズンを通じて3時点(2022年6月,2022年11月,2023年11月)のデータを連結した(n = 417).その結果,人がスポーツ観戦を通じて人間的に開花するためには,(1)チームを支える活動(ファン・エンゲージメント行動)を熱心に行うこと,(2)過度な熱狂や行き過ぎた言動・行動を抑制し,ファンとして善くやっている状態(ファン・ウェルビーイング)を保つことの二つが有効であることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はスポーツ観戦と持続性のある深い幸福(人間的開花)の関係性を明らかにするため,プロ野球の2つのシーズンを通じて3時点のデータを連結し,検証を行った.先行研究の多くが横断的データの検証に留まる中,スポーツ観戦と持続的幸福の関係性を縦断的データによって分析し,エンゲージメント行動とスポーツ観戦に特化したファン・ウェルビーイングの重要性を明らかにしたことは,高い学術的価値があるものと考えられる.また,本研究は国際連合の持続可能な開発目標のゴール3(good health and well-being)にスポーツ観戦がどのように貢献できるかを説明するものであり,社会的な意義も大きい.
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