研究課題/領域番号 |
20K11373
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 金沢星稜大学 (2021-2022) 早稲田大学 (2020) |
研究代表者 |
塩田 耕平 金沢星稜大学, 人間科学部, 講師 (40638962)
|
研究分担者 |
西多 昌規 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (10424029)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | 睡眠 / 疲労 / 疲労回復 / 中枢性疲労 / 末梢性疲労 |
研究開始時の研究の概要 |
睡眠の疲労回復効果は近年注目を集めているが、運動に伴う疲労が睡眠によりどの程度回復するのかは詳細に明らかにされていない。特に疲労を細かく分類したうえで睡眠指標との関連性を検討することが重要であると考えられる。本研究は、運動に伴う疲労回復機構における短時間睡眠の役割を詳細に明らかにすることを目的とする。本研究は、3つの実験[実験1]短時間睡眠の有無が起床後の疲労指標に及ぼす影響、[実験2]高強度運動に伴う末梢性疲労からの回復機構としての短時間睡眠の効果、[実験3]長時間運動に伴う中枢性疲労からの回復機構としての短時間睡眠の効果、から構成される。
|
研究実績の概要 |
本研究は、運動に伴う疲労回復機構における短時間睡眠の役割を明らかにすることを目的としている。本研究は3つの実験(実験1:短時間睡眠の有無が起床後の疲労指標に及ぼす影響)、(実験2:高強度運動に伴う末梢性疲労からの回復機構としての短時間睡眠の効果)、(実験3:長時間運動に伴う中枢性疲労からの回復機構としての短時間睡眠の効果)から構成される。当該年度は昨年度実施した実験で得られたデータをより詳細に解析し、その研究成果を3つの学会および講演会で発表した。昨年度実施した実験の概要は次の通りである。1時間の睡眠を挿む短時間睡眠条件、および1時間の安静状態を保つ安静条件において、各条件の前後に疲労指標(認知的疲労:注意力検査(Trail Making Test)、フリッカーテスト、主観的疲労度(Visual Analogue Scale))および身体的疲労:Interpolated Twitch法による筋の活性度、等尺性肘屈曲最大随意収縮(maximal Voluntary Contraction)、主観的疲労度(VAS))を測定した。当該年度で得られた研究成果は下記の通りである。 ・安静条件と比較して睡眠条件は心拍数が低く、副交感神経活動が亢進、交感神経活動が抑制されている。 ・フリッカー値は睡眠条件で高値を示し、TMTおよびVASによる疲労感は睡眠条件で改善傾向が認められた。 ・MVCは睡眠条件で高値を示した。 当該年度の研究成果は、日本睡眠学会第47回定期学術集会、第16回睡眠歯科医学エキスパートセミナー、日本健康運動指導士会石川県支部研修会で発表した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在までの進捗状況は当初予定よりやや遅れている。その主な理由としては、新型コロナウイルス感染症による影響および第二子出産による勤務時間の変更による影響が大きい。
|
今後の研究の推進方策 |
第5類感染症へ移行した新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止措置を講じながら実験を実施する。昨年度購入した電気刺激装置および以前より所有している生体信号収録装置ならびに荷重変換器を用いて、所属先における睡眠実験用空間を確保し、研究を遂行していく予定である。
|