研究課題/領域番号 |
20K11379
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
田中 美吏 武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 准教授 (70548445)
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研究分担者 |
佐々木 丈予 東京成徳大学, 応用心理学部, 助教 (40772554)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | プレッシャー / 競争 / 意思決定 / リスクテイク・回避 / 模倣 / 質的研究 / 量的研究 / リスクテイク・リスク回避 / 信号検出理論 / キネマティクス / 心理尺度 / スポーツ / リスクテイク / リスク回避 |
研究開始時の研究の概要 |
プレッシャーの克服は多くのスポーツ選手が抱える心理的問題であり,プレッシャー下でのパフォーマンスについて,その発現過程を明らかにする多大な研究が行われてきた.本研究では,この研究分野では未開拓である「意思決定」の要因に焦点を当て,プレッシャー下でのパフォーマンスに対してリスクテイクとリスク回避の「意思決定」を含めた包括的理解を図ることを目的とする.具体的には,スポーツ選手を対象としたプレッシャー下での意思決定やパフォーマンスに関する面接調査 (質的研究) と,野球のバッティング課題やダーツ投げ課題を用いてプレッシャー下での意思決定やパフォーマンスの定量化を行う実験 (量的研究) を実施する.
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研究実績の概要 |
本研究は4年間をかけて、スポーツや運動行動におけるプレッシャー下での意思決定を調べることを目的とした調査①、実験①、実験②、実験③に取り組み、学会発表や論文掲載によって成果公表をすることを目標としている。 4か年計画の3年目にあたる2022年度においては、まず調査①について、国内トップレベルのアスリートを対象に、プレッシャーの影響でパフォーマンスに良悪の影響を受けた試合を回想させ、その試合における意思決定を含めて半構造化面接を実施することを進捗させた。複数名のアスリートに対して調査協力のリクルートを行い、承諾をいただくとともに、面接も開始しはじめた。さらに、ソフトボール選手を対象にプレッシャーの影響でパフォーマンスに良悪の影響を受けた試合を回想させ、半構造化面接を実施する調査②を追加で行うための準備にも取り組んだ。 野球のバッティングを課題とし、そのパフォーマンスやバットスイングのキネマティクス、さらにはストライクとボールの選球の意思決定を調べる実験①については、2020から2021年度にかけて実験の実施や学会発表を終えていたが、2022年度には国内誌に論文投稿を行い、実践研究として採択とパブリッシュに至った。ダーツ投げ課題を用いて、リスクテイク、最適解、リスク回避の意思決定にプレッシャーが及ぼす影響を調べる実験②についても、2020から2021年度にかけて実験の実施や学会発表を終えているが、2022年度は論文投稿に向けてのデータの再整理や執筆の継続に取り組んだ。 実験③については、ストレス状況下での意思決定に関する先行研究の再整理を行うことで、新奇な課題を用いてプレッシャー下での運動行動におけるリスクテイクとリスク回避の意思決定を調べる新たな実験系を構築するための準備に時間を費やした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
4年間をかけて調査①、実験①、実験②、実験③の実施、分析、学会発表、投稿を行うことが本研究課題の進捗目標であった。2022年度までの3年間を終えて、調査①の実施、実験①の実施、分析、学会発表、投稿+採択、ならびに実験②の実施、分析、学会発表までを終えることができた。さらに調査研究を充実させることを目的に調査②を追加で行うことも決定し、調査②の準備にも取り組み、調査②の面接の実施にも着手し始めた。
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今後の研究の推進方策 |
4か年計画の最終年度にあたる2023年度においては、調査①と調査②については残りの実施、分析、学会発表、投稿、実験②については投稿、ならびに実験③については実施、分析、学会発表、投稿を進めていく。それらとともに、調査①②と実験①②③をと通しての総合考察や議論を行い、スポーツや運動行動におけるプレッシャー下での意思決定に関するモデル構築や今後の研究に向けての展望を行っていく。
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