研究課題/領域番号 |
20K11384
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
角川 隆明 筑波大学, 体育系, 助教 (00740078)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 水泳 / 推進力 / 抵抗力 / 圧力 / 競泳競技 / クロール / キック / 抵抗 / 水泳競技 / バイオメカニクス / スポーツ科学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、泳動作中の身体各部位に働く流体力を評価して推進メカニズムを明らかにし、水泳選手の競技力向上に資する知見を得ることである。目的を達成するため、課題1では前腕部や上腕部を含めた上肢に働く流体力の推定法を構築し、課題2では全身に働く抵抗力から上肢に働く流体力を差し引き、下肢に働く流体力を推定する。さらに、課題3では高い競技力を有する泳者の特徴を明らかにし、動作改善時に重視すべき点を明確化する。
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研究成果の概要 |
本研究では,クロール泳中のキック動作を変化させることで,手部推進力や全身に働く自己推進時抵抗がどのように変化するか調査し,泳動作における上肢動作,下肢動作の役割をそれぞれ評価した.その結果,キック動作を増加させることで手部推進力や自己推進時抵抗が減少することが明らかとなった.これまで,クロール泳におけるキック動作の役割について一致した見解は得られていなかったが,本研究の結果によりキック動作が推進力を発揮し,さらに全身に働く自己推進時抵抗を減少させる役割を担っていることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水泳は水中で行われる運動であるため,身体が水から受ける抵抗力や,四肢の動作によって発揮される推進力によって泳パフォーマンスが決定する.これまで,泳動作中の手部によって発揮される推進力は評価されてきたが,キック動作が推進力を発揮しているのか,さらには抵抗力増大の要因になるのか否か明らかにされていなかった.本研究では,圧力分布計測を用いた手部推進力の評価に加え,近年考案されたMRT法を用いて,全身に働く自己推進時抵抗を評価し,キック動作の間接的な評価を試みた.その結果,クロール泳においてキック動作が推進力を発揮するだけでなく,抵抗削減の役割も担っている可能性を明らかにすることができた.
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