研究課題/領域番号 |
20K11391
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 鹿屋体育大学 |
研究代表者 |
與谷 謙吾 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 准教授 (10581142)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 剣道 / 竹刀 / 筋電図 / アスリート |
研究開始時の研究の概要 |
道具(モノ)を使用する我々(ヒト)にとって、モノを身体の一部のように操作する「道具の身体化」現象は行動科学における重要なテーマである。しかし、その現象が体育・スポーツといった競技現場でより発展することはなく、近年の研究動向がヒトとモノを区分した状態でパフォーマンス評価を行っていることが現状である。そこで本研究は、剣道での竹刀を用いた打撃(打突)に焦点を当て、ヒトとモノの観点から総合的な打突パフォーマンスの評価を行うことを狙いとする。
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研究成果の概要 |
剣道で有効打を得るには、競技者の操作によって竹刀が動き、それが対戦相手へ届くことが前提となる。本研究では、ヒト(競技者)とモノ(竹刀)の総合的な評価によって剣道の打突パフォーマンスを捉えることを目的とした。先ず、竹刀は主として前方へ移動する際、移動方向と逆側へ撓むことが示唆されている。しかし、その撓みの状態は、打突の時点において移動方向と逆側へ撓んだ状態のみならず、同方向へ撓んだ状態の2パターンを示すことが明らかになった。さらに、その撓みの状態は上肢の筋活動様式と関係し、意識的に筋活動を調整(変化)させながら打突を実施させることで、竹刀の撓みの状態も変化することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで道具を用いる競技種目の調査は、主としてヒトあるいはモノといった各々へ焦点を当てながら評価を行ってきた。一方、本研究ではそれらを総合的に評価し、剣道の打突パフォーマンスを評価することで、剣道競技者の筋活動と竹刀の撓みの状態との間で関係を示す新たな知見を見出した(学術的意義)。これらの結果は、ヒトとモノが全く独立したものでないことを示唆し、今後、本研究がフレームワークとなって、健常者に限らず、義足等が必要な者へも波及し、ヒトとモノの繋がりの観点から幅広く応用できるものと考えられた(社会的意義)。
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