研究課題/領域番号 |
20K11394
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
原 健二 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (50438701)
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研究分担者 |
橋本 貢士 獨協医科大学, 医学部, 教授 (30396642)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 運動療法 / 糖尿病 / QOL / 高齢者 / 糖尿病性腎症 / 糖尿病運動療法 / エピジェネティクス / DNAメチル化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、糖尿病性腎症重症化予防における運動療法のエビデンスを構築することである。そのために、本研究では第一に「運動療法は糖尿病性腎症重症化予防に有効か?」を明らかにする。さらに有効だとすれば、「どのような運動療法が最適で、その効果の科学的機序はどのようなものか」を明らかにすることが本研究計画の主目的である。さらに上記を踏まえた上で「一定期間の運動療法はその終了後も糖尿病性腎症重症化予防に効果を及ぼすか」を明らかにする。
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研究成果の概要 |
2型糖尿病の基本治療のひとつである「運動療法」において、以下の検討を行った。1)非監視下(自宅で、ひとりで)で開始・継続しやすいレジスタンス運動プログラムを検討し、そのマニュアル・解説動画DVDを作成した。2)非監視下の有酸素運動プログラムの効果を検討した。高齢2型糖尿病患者において12週後のHbA1c値、収縮期血圧、BMIを有意に改善させた。またHRQOL(健康関連のQOL)も併せて評価したところ、8項目のすべてが改善し、そのうち4項目は有意な改善を認めた。今回の介入研究では腎機能の明らかな改善を確認することはできなかったが、運動療法の継続によりHRQOLの改善効果を確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢化を迎える本邦において、サルコペニアやフレイル対策として運動療法の重要性は論を待たない。また運動療法は糖尿病治療における基本のひとつでありながら、その開始や継続が困難とされている。本研究では、低強度の運動実践であっても血糖降下、減量、収縮期血圧の低下を得ることができ、更にHRQOLも改善させた。運動療法の効果として「生活の質の向上を得ることができる」治療法ともいえる結果であり、運動療法を開始継続させる上で本研究の意義は高いものと考えられる。今後は腎機能低下患者において、作成した非監視下でのレジスタンストレーニングプログラムの効果を検証する予定であり、透析予防効果も含め期待される。
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