研究課題/領域番号 |
20K11395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 上武大学 |
研究代表者 |
柳澤 修 上武大学, ビジネス情報学部, 教授 (50371159)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 筋硬度 / ジャンプ / 超音波 / 骨格筋 / 組織弾性率 / 筋力 / 筋パワー / 野球 / 投手 / 肘内側側副靭帯 / 尺側手根屈筋 / 硬度 / 筋持久力 / 筋損傷 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,筋の質的特性のひとつである“筋組織の硬さ”に着目し,これまで曖昧であった“筋固有の硬さと筋機能・筋損傷の関係”をヒト生体モデルで検証することを目的とする.“超音波エラストグラフィー”という新しい生体イメージング技術を駆使して,ヒト骨格筋の固有の硬さを定量評価し,筋固有の硬さが筋機能(筋力や筋持久力)の規定因子になるのかを検証する.加えて,筋固有の硬さが高強度運動による筋ダメージの程度と関連性を示すのか,各競技でスポーツ障害を起こしやすい筋は高い筋硬度を示すのか(筋固有の硬さに競技特性が反映されるのか)を明らかにする.
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研究実績の概要 |
【目的】本研究は,骨格筋の固有の硬さとジャンプパフォーマンスの関係性を検討することを目的とした.【方法】健常な男女19名(平均年齢19.9±0.9歳,男性8名,女性11名)の腓腹筋内側頭(利き足側)を対象とした.筋硬度は,超音波診断装置(HS2,コニカミノルタ社製)に搭載されたエラストグラフィー機能を用いて,下腿の最大周径囲を示す部位で測定した(腹臥位,足関節0°位).なお,腓腹筋内側頭の硬度は,硬度基準物質である音響カプラ(コニカミノルタ社製)との歪み比から評価された.歪み比の計測は,異なる画像を使用して3回実施され,その平均値を筋硬度の値として採用した.次に,十分なウォームアップ後に,計測ツール(BPAT Jump,スポーツセンシング社製)と専用マットスイッチを使用して,5回のリバウンドジャンプ(裸足,腕振りなし)を休息を挟んで2セット測定した.被験者には,「できるだけ短い接地時間で高く跳ぶこと」を指示した.計10回のジャンプの中で最も優れたリバウンドジャンプ指数(跳躍高/接地時間)とその際の跳躍高を分析の対象とした.腓腹筋内側頭の硬度とリバウンドジャンプ指数ならびに跳躍高の関係はピアソンの積率相関係数を用いて評価した(SPSS,IBM社製).有意水準は5%未満とした.【結果】腓腹筋内側頭の硬度とリバウンドジャンプ指数の間に有意な相関関係は認められなかった.同様に,腓腹筋内側頭の硬度は跳躍高とも有意な相関関係を示さなかった.【結論】本研究の結果から,骨格筋固有の硬さとジャンプパフォーマンスの間に関連性がないことが示された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ感染症の影響によって計画通りに研究を遂行することが難しかった.
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今後の研究の推進方策 |
コロナ感染症も落ち着いてきたので,今後は骨格筋の硬さと筋持久力の関連性について検証を行う予定である.
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