研究課題/領域番号 |
20K11406
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 帝京大学 (2022-2023) 環太平洋大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
廣重 陽介 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (10803695)
|
研究分担者 |
和田 正信 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (80220961)
渡邊 大輝 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 助教 (30823281)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 微弱電流刺激 / 高強度運動 / リカバリー / 張力低下 / 遅発性筋痛 / 微弱電流 / 筋疲労 / 筋力低下 / 伸張性収縮 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は微弱電流刺激が伸張性収縮後の筋疲労(張力)回復を促進することを動物実験にて明らかにした.一方で,ヒトの筋を対象にした実験はなされていない.本研究では,ヒトの筋を対象に伸張性収縮後の微弱電流刺激が筋疲労回復を促進するか否かを明らかにすることを目的とする.加えて,通電時間などより効果的な使用法も検討し,現場レベルで実用的な方法を提示したい.本研究結果を応用することで,怪我からの早期復帰が求められる患者やスポーツ選手に対し,筋の張力回復を早め,通院期間や競技復帰に要する時間の短縮につながる.また,激しいトレーニングの継続が求められるアスリートにおいて,有効なリカバリー,慢性傷害予防手段となる.
|
研究成果の概要 |
本研究では,ヒトの筋を対象に伸張性収縮(を含む高強度運動)後の微弱電流刺激(MENS)が筋疲労回復を促進するか否かを明らかにすることを目的とした.単一関節および実践的トレーニングによる高強度運動のに2つの運動課題にて運動課題後に起こる筋の張力低下に対し,MENS処置が回復促進するか否かを検討した.その結果,MENS処置を施した群は通電しない群と比較し,張力低下および遅発性筋痛の回復を促進することが明らかとなった.高強度運動後における筋機能低下からのリカバリー手段のエビデンスが不足する中,本研究結果は,MENS処置がリカバリー手段として活用可能であることが示唆された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MENSの通電機器は,携帯可能なもの,値段が安価なもの,使用に特別な資格が不要なものも多い.そのため,時間,場所,人を選ばすに通電可能であるという,高い実用性と汎用性を有する. MENSの通電により,筋機能,DOMSの回復促進が示されたことは,アスリートに対しては,素早い筋機能回復と傷害予防のために活用できる.一般の人については,ECCトレーニングは筋力増強のみならず,様々な疾病予防効果を有するため,運動後のMENSの実施は,DOMSや筋疲労を軽減させ,トレーニングの習慣化に貢献しうる.このように,多くの運動愛好家に対して生活の質を高め,医療経済面においても有用となるMENSの活用が可能となる.
|