研究課題/領域番号 |
20K11409
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
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研究分担者 |
永井 成美 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (60364098)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 褐色脂肪組織 / ベージュ脂肪 / FDG-PET/CT法 / 超音波法 / 赤外線サーモグラフィ法 / サーモグラフィ法 / 極性脂質 / 小児期 / 褐色脂肪 / ベージュ細胞 / 食事 / 運動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、小児でも測定可能なベージュ脂肪の測定法とベージュ脂肪活性化プログラムを開発し、その効果や機序を解明することを目的とする。寒冷がベージュ脂肪を活性化し、高脂肪食は活性化を妨げると考えられる。生活リズムの改善を通じて自律神経を活性化することで、ベージュ脂肪が活性化する可能性がある。小児に対して、「早寝、早起き、健康的な朝ごはん」や屋外での運動などを取り入れたベージュ脂肪活性化プログラムを提供し、その効果を判定する。また、同意を得た被験者の遺伝子解析や特殊検査を行い、ベージュ脂肪活性化の機序についての検討も行う。
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研究成果の概要 |
脂肪組織は脂肪を蓄積する白色脂肪組織(WAT)と燃焼し熱産生する褐色脂肪組織(BAT)に分類される。ベージュ脂肪は夕よりも朝に活性化されやすいことを明らかにした。それらを踏まえて小児におけるベージュ脂肪の活性化方法については、寒冷下における運動、薄着、快適温度内で低めの室温、食事の面では脂肪分を控え、魚油をとること、幼児を対象とした充足した睡眠を獲得するプログラムの作成を行った。睡眠の改善効果などがみられた。さらに、BAT/ベージュ脂肪の活性化には辛味受容体TRPV1が関与するため、五感を用いた食育についても検討を加えた。また、ミトコンドリア機能を改善させるイメグリミンについても検討を加えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
褐色脂肪組織(BAT)/ベージュ脂肪の評価法について、FDG-PET/CT法、MRI法、近赤外時間分解分光法、超音波法、赤外線サーモグラフィ法の長所と短所を鑑み小児においては超音波法と赤外線サーモグラフィ法が有用である。今後の小児における褐色脂肪研究に大いに役立つと考えられる。また、褐色脂肪組織(BAT)/ベージュ脂肪を活性化させる、寒冷下での朝の戸外運動、薄着による自然な身体の動き促進、快適な低温の環境での過ごし方、充実した睡眠習慣の獲得を促すプログラムの開発は、小児の肥満や生活習慣病対策に役立つと考えられる。
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