研究課題/領域番号 |
20K11414
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
本間 三和子 筑波大学, 体育系, 教授 (80241800)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アーティスティックスイミング選手 / 水球 / 肢間協調能力 / リズム能力 / 複層リズム / タッピング / エッグビーターキック / 引き込み現象 / 水球選手 / アーティスティックスイミング / マルチタスクスキル / コーディネーション能力 / 立ち泳ぎ / アクアティックスポーツ / ポリリズムスキル |
研究開始時の研究の概要 |
多くのスポーツ競技では選手は四肢のリズムを協調させてパフォーマンスを生み出す.アクアティックスポーツのアーティスティックスイミング(AS)と水球においては,水上と水中の四肢はポリリズム(複層リズム)条件下で運動を遂行している.水中ではパフォーマンス遂行のために必要な推進力を発揮するための推進技術動作(立ち泳ぎやスカーリング)を行っており,水上ではASは音楽に同期させた動作を,水球はボールの操作や攻防動作を行い,上肢と下肢は個別のリズムで動いている.本研究は,水中という特殊環境下でパフォーマンスを生成する種目であるASおよび水球における肢間協調能力を調査し,ポリリズムスキルの特徴を明らかにする.
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研究成果の概要 |
アーティスティックスイミングにおけるパフォーマンスは,複層リズムの生成能力に大きく依存しているが,アーティスティックスイマーは音楽家,特にドラマーに比べてほとんど調査がなされていない.そこで,アーティスティックスイマーの複層リズム生成能力について,ドラマーや水球選手と比較し,アーティスティックスイマーの特徴を明らかにし,肢間協調と音楽の相互作用がスポーツにおける複層リズム生成能力にどのように影響するかを調査した.その結果,水中環境下で音楽に合わせて動作を行うアーティスティックスイミング特有のトレーニングが,複層リズム課題における肢間協調能力を高めることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アーティスティックスイミングは音楽に合わせてパフォーマンスを行うスポーツである. 動きは音楽が追加されるとはるかに複雑になる.水上で行う腕や脚の動きは音楽に合わせて動かすが,その一方で,水中ではその水上の動作を可能にするために必要な推進力を発揮する動きを行う.したがって,アーティスティックスイマーの水上と水中の動きは目的が異なるため一致していない,もしくは同じリズムで動いていない可能性がある.アーティスティックスイマーの複層リズム生成能力の特徴を明らかにすることにより,肢間協調能力をさら改善するためのトレーニングを示唆でき,スポーツパフォーマンス向上につなげることができる.
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