研究課題/領域番号 |
20K11442
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
檜皮 貴子 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (50463948)
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研究分担者 |
長谷川 聖修 筑波大学, 体育系(名誉教授), 名誉教授 (10147126)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 転倒誘発装置 / 踏み出し戦略 / 離床反応時間 / 踏み出し距離 / 脚の移動速度 / 転倒予防 / 転倒回避動作との類縁性 / とっさの一歩 / 転倒予防運動 / 類縁性 / 測定機器 / バランス運動 / 回避動作 / 踏み出し動作の測定 |
研究開始時の研究の概要 |
人々の「転倒によるけが」は予防すべき事象である。特に,学童期の子どもや65歳以上の高齢者においては,転倒によるけがが重篤化するケースが多い。そのため,転倒回避動作に目を向け,足元のボードを傾けることで転倒時のような姿勢を作り出し,「とっさの一歩」を誘発・測定できる装置を開発する。その装置で得られたデータの妥当性や信頼性を検証し,さらに転倒予防体操の実施前後に本測定装置で測定することで,転倒予防効果を検証していく。
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研究成果の概要 |
転倒回避の発生運動学的な視点に立ち,足元のボードを傾けることで転倒時のような姿勢を作り出し,「とっさの一歩」を誘発する「転倒誘発装置」を開発した.40名の大学生と20名の小学生を対象に,転倒誘発装置で算出できる3つの測定値と転倒予防と関連の深い体力・バランス能力測定値との相関関係を検討した.その結果,「離床反応時間」と「踏み出し距離」,「脚の移動速度」の3つの値は,転倒歴や転倒リスクを評価している値との有意な相関が明らかになった.そのため,転倒予防研究では既存の測定法に加えて,本研究で考案した装置を用いることで,実際の転倒状況に近い動作で転倒を回避できる能力を評価できる可能性が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
転倒誘発装置で算出できる測定値と転倒予防と関連の深い体力・バランス能力測定値との相関より,大学生と児童で傾向は異なったものの,離床反応時間と踏み出し距離,脚の移動速度の3つの値は,転倒歴や転倒リスクを評価している測定値との有意な相関が示された.転倒予防分野の研究では,転倒回避動作との類縁性に着目した測定法の研究は進んでいないのが現状であるため,本研究で検討した転倒誘発装置は踏み出し戦略(Stepping strategy)を測定できる新たな測定法と言え,学術的意義は大変高いと考える.同時に,転倒によるけがは少子高齢化問題を抱える現代社会で解決すべき課題であるため,社会的意義も高いと言える.
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