研究課題/領域番号 |
20K11449
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
樋口 倫子 明海大学, 外国語学部, 教授 (70276179)
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研究分担者 |
杉浦 雄策 明海大学, 不動産学部, 教授 (50245156)
古川 覚 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (50307675)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大学生 / 身体活動 / エージェンシー / ダイアローグ / ウェルネス / 身体リテラシー / 運動習慣 / ウェルビーイング / コンサマトリー / スポーツ / well-being / モバイル / 行動変容 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、指導者・専門家主導から当事者主体の運動習慣の形成を目指す。運動習慣のない大学生を対象に、「運動すること」を直接支援せず、スポーツの「しきい」を低くし、仲間との交流の中での自然に健康感や運動習慣を促進する促進するユーザーリード型システムの構築を目指す。 具体的には、①モバイルと運動支援アプリケーション・SNSアプリケーションを活用したリアルタイムユーザーリード型運動習慣形成システムを完成し、②そのシステムの運用効果(自己マスタリー指標、Well-being指標、運動やスポーツに対するセルフ・エフィカシー、人とのつながり、運動習慣指標)について分析し、評価する。
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研究実績の概要 |
本研究は、「スポーツの日常化」すなわち遊びとしての “自発的に楽しむ運動習慣形成”システム開発として、【研究1】運動習慣のない大学生を対象に日常生活を楽しむ中で、自然に運動習慣化が促進されるユーザーリード型運動習慣形成システムを完成し、【研究2】そのシステムの運用効果(スポーツ活動に対するセルフ・エフィカシー、Well-being指標、運動習慣指標)について分析し、評価する。【研究3】最終的に、大学生に心身のWell-beingを促す教育法を普及させることである。 2022年度、【研究1】と【研究2】が実施された。対話的な活動は、ユーザーリード型の取り組みにおいて「当事者知」を引き出す可能性があり、昨年度は、スポーツを日常化するためのユーザーを中心とした対話的な活動(スポーツダイアローグ)が、身体活動に関する意識や行動に及ぼす影響を検討した。研究協力者を募り、運動習慣形成に関するテーマでリフレクティング・トーク(会話を観察し、その会話についての会話をする)を活用した60分×3回のスポーツダイアローグを実施した。仲間の意見も興味深く聞き理解を深め合い、最後に気づきを、メンバー全員で共有した。 2023年度も、引き続きスポーツダイアローグを介して,大学生の身体活動に身体活動に対する認識と行動の変容について、評価・分析を行った。量的指標における有意な差は認められなかったものの,スポーツダイアローグを通じて楽しさに基づくモチベーション維持,身体活動の継続性の必要性,日常生活への身体活動の統合,視野の拡大,自己調整の小目標設定,グループダイナミックスの認識など,内発的動機づけに関連する多くの気づきが得られた。本システムは、生涯を通じたスポーツの日常化にむけて,大学生らが,多元的な視点を獲得しつつも,内的な会話が促進され,身体活動を行動に移す上での,自己への気づきを深化させていく可能性がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は、順調に介入研究が実施できたが、全体としての進行の遅れがある。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、スポーツダイアローグに、現象学的フォトヴォイスによるアプローチおよび具体的な身体活動の共有を組み合わせ、長期的な観察を行う。
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