研究課題/領域番号 |
20K11453
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 森ノ宮医療大学 (2023) 関西福祉科学大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
中谷 謙 森ノ宮医療大学, 保健医療学研究科, 教授 (90441336)
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研究分担者 |
福永 真哉 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (00296188)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 視覚認知 / 視覚探索 / 視覚情報処理 / 視線 / 認知機能 / 加齢 / 脳損傷 / 視空間認知 / 視線記録装置 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトは視覚から大量の情報を入力し、脳内で情報処理を行い、反応として表出しているが、加齢や脳損傷によって視空間認知機能が低下することがある。 本研究では、形態の把握と説明、探索、理解等の能力を評価することを目的とした視覚課題を用い、被験者の注視点および視線走査パターンを非接触タイプの視線記録装置を用いて定量化して分析する。 本研究で得られる知見を、高齢者や脳損傷者を含む幅広い年齢層の視覚情報処理能力の理解、効果的かつ効率的な視覚探索方法の助言、およびリハビリテーションプログラム立案等のために活用する。
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研究実績の概要 |
本研究では、a) 広い視空間と日常生活場面に即した小さな視空間における視覚呈示課題への視線探索および視線走査パターンの差異、b) 脳内処理に至る前提条件となる視覚刺激の入力段階での注視点および視線走査パターンの分析、について、非接触タイプの視線記録装置を用いて定量化して分析する。それによって得られた知見を活用して、高齢者や脳損傷者を含む幅広い年齢層の視覚情報処理過程、効果的かつ効率的な視覚探索方法の助言、およびリハビリテーションプログラム立案について検討することを目的としている。これまでの進捗状況として、非接触タイプの視線記録装置等を含む必要備品を整備は完了しているが、その後は、コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響により、実験計画の詳細決定と倫理審査、健常者対象の予備実験とデータ収集のシミュレーション、実験対象者への実験の遂行等について、再検討や保留、遂行延期が必要となる状態が続いた。 2023年度、コロナウィルス感染症の影響は軽減したものの、対人接触を含む実験遂行に制約が生じる状況は続いていたこと、勤務先変更による研究環境に変化が生じたことにより、研究・実験の遂行に大幅な遅れが生じた。2023年度も文献の渉猟やデータ収集のシミュレーションを実施した。2024年度は補助事業期間を延長し、諸事情を慎重に勘案し、安全かつ実行可能な実験計画の詳細を決定し、研究を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年度、コロナウィルス感染症の影響は軽減したものの、対人接触を含む実験遂行に制約が生じる状況は続いていたこと、勤務先変更による研究環境に変化が生じたことにより、研究・実験の遂行に大幅な遅れが生じた。これまでの進捗状況は、初年度に本研究で使用する非接触タイプの視線記録装置等を含む必要備品の整備、実験計画の詳細決定と倫理審査、健常者対象の予備実験とデータ収集のシミュレーションを予定し、そのなかで非接触タイプの視線記録装置(TalkEye Free、竹井機器)の整備を完了した。 計画していた実施内容の遂行は遅れており、視線記録装置の操作や特性の理解、文献等の渉猟による情報収集に努めている状況にある。2023年度、研究活動は停滞した。当初の予定と比較し、全体の進捗状況は遅れているが、今後、できるだけ効率的に研究を遂行する。
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今後の研究の推進方策 |
2024度以降は、感染予防対策に配慮した実験計画を立案し、遂行する。コロナウィルス感染症の取り扱いや感染予防対策が緩和されてはいるが、医療機関や高齢者が入所する施設等では対人接触の制限が継続されている。研究代表者と分担者で情報を共有しながら慎重に研究を進める。今後も不確定要素が少なからず存在するが、適宜、慎重に検討を行いながら研究を遂行する。
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