研究課題/領域番号 |
20K11470
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
門屋 悠香 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助教 (10420879)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 浮き指 / 浮き趾 / 足底圧分布 / 足圧中心動揺 / 立位バランス / 偏平足 |
研究開始時の研究の概要 |
足の「浮き指」という現象は、標準的となる一般成人の健康状態との因果関係は科学的根拠が少なく、本当に改善すべき健康被害の原因かどうか不明である。また、浮き指の程度や実態はどうなのか?そもそも浮き指はどの程度存在するのか?など疑問も多い。 そこで本研究では、浮き指の「グレード化」と「タイプ分類」を行うことで、今まで実現しなかった浮き指の定義と実態を把握することを目的とする。本研究により、浮き指の本質を科学的に検証できる基盤を整えることで、健康被害の削減や予防に役立てたい。
|
研究実績の概要 |
新型コロナウィルス感染症の5類移行となり、研究協力への理解が順調に進むなかで、引き続き感染状況に対応しながらの実施であった。初年度である2020年度に構築した、所属機関における「感染拡大の予防と研究活動の両立に向けたガイドライン」に基づく研究環境として、(1)被験者の健康チェックを含むガイドラインに基づく実験マニュアルの徹底、(2)測定場所の分散、(3)セキュリティ制限のあるクラウド共有データベースにより被験者の状況をリアルタイムに確認できるシステムの運営を継続して研究を実施した。 加えて所属先の異動に伴い研究機器の再整備も進み、まず研究①として、「浮き指のグレード化の確立」を目的とし、所有する足圧分布測定器フットビュー(ニッタ株式会社・日本製)を用いた足圧分布図をもとに浮き指の程度のグレード化を目指す研究計画に取り掛かるとともに、研究②として、(1)30秒間の両足立位姿勢での足圧中心動揺の移動距離を用いた「バランスの指標」と②土踏まずの接地面積を用いた「偏平足の指標」という2つの指標を数値化した。次に、研究①で得られた浮き指のグレードと研究②の指標を組み合わせることで、「浮き指を4タイプに分類する」ことへの発展的課題に着手した。 初年度に構築した感染症対策下での研究環境を継続したことで、被験者の研究協力に対する安全・安心への理解が円滑に進み、計画していた男女各50名ずつの計100名200足を上回る被験者数を確保し、実施することができた。解析が進むなか、追加実験にも着手し、成果の公表に向けて引き研究をすすめる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症対策の緩和に伴い、研究協力への理解がすすむなかで、所属先の異動に伴う新たな研究体制づくりの構築も円滑にすすみ、安定した研究活動の継続がを実現できたことで、コロナ禍による3年間の遅れを取り戻す取り組みが可能となった。次年度も研究期間を延長し、一部延期や中断となった被験者に対する研究の完了と同時に、成果の公表を目指したデータ解析と論文投稿を引き続き実施することとした。
|
今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルス感染症対策で構築した研究体制を引き続き継続し、安定した研究活動の実施を実現する。研究計画はおおむね順調に進んでおり、感染状況により一部延期や中止となった被験者に対する測定が完了し、データ解析が進むなかで、必要な追加実験にも着手し、成果の公表をおこなう。
|