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酸化ストレスと発達障害:社会的コミュニケーション障害発症の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K11478
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59030:体育および身体教育学関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

吉原 大作  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00567266)

研究分担者 藤原 範子  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10368532)
崎山 晴彦  千里金蘭大学, 生活科学部, 准教授 (30508958)
江口 裕伸  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (60351798)
鈴木 敬一郎  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70221322)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード酸化ストレス / SOD1 / コミュニケーション障害 / ドーパミントランスポーター / 活性酸素 / 発達障害 / 神経発達障害
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、『小児の発達に酸化ストレスが与える影響』を解明することである。これまでに申請者は、酸化ストレス防御系が脆弱なマウス(SOD1KOマウス)では、発育の遅延がみられるとともに、神経発達障害(発達障害)に類似した社会的コミュニケーション障害(社会性の低下)が現れることを報告してきた。本研究では、SOD1KOマウスにおける社会的コミュニケーション障害発症のメカニズムを解析し、発達障害の発症に酸化ストレスがどのように関与しているのかを明らかにする。

研究成果の概要

これまでに研究代表者は、酸化ストレス防御系が脆弱なマウス(SOD1KOマウス)では、発育の遅延がみられるとともに、神経発達障害に類似した社会的コミュニケーション障害が現れることを報告してきた。本研究では、SOD1KOマウスおよび神経系培養細胞を用いて、発達障害の発症に酸化ストレスがどのように関与しているのか解析した。その結果、コミュニケーション障害の原因分子として注目されているドパミントランスポーター(DAT)の発現や局在に、酸化ストレスが影響を与えている可能性が示唆された。さらに、神経系などの細胞における鉄代謝異常(鉄欠乏)が、細胞内に酸化ストレスを惹起させる原因となる可能性も見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

自閉症スペクトラム障害(ASD)等の発達障害に関する研究は、神経薬理学的に様々な解析が進められてきた。それに対して、生化学的な解析は遅れており、発達障害の診断に利用できる病態マーカーも存在しない。本研究によって「酸化ストレス」と「発達障害」との関係が明らかになることで、発達障害発症の基本的かつ共通のメカニズムが解明できる可能性がある。また、生化学的解析によって、発達障害の発症時に特有の挙動を示す分子を明らかにすることで、これまでになかった発達障害の診断マーカーの開発や予防法(妊娠時の母親や成長期の小児への栄養指導や生活指導)の開発にもつながることが期待できる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Iron deficiency aggravates DMNQ-induced cytotoxicity via redox cycling in kidney-derived cells2022

    • 著者名/発表者名
      Yoshihara Daisaku、Fujiwara Noriko、Eguchi Hironobu、Sakiyama Haruhiko、Suzuki Keiichiro
    • 雑誌名

      Free Radical Research

      巻: 56 号: 7-8 ページ: 544-554

    • DOI

      10.1080/10715762.2022.2154668

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] SOD1欠損マウスにおける脳内モノアミン代謝の変化と行動異常2022

    • 著者名/発表者名
      吉原大作、藤原範子、北中順惠、北中純一、崎山晴彦、江口裕伸、竹村基彦、鈴木敬一郎
    • 学会等名
      第75回日本酸化ストレス学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 鉄欠乏状態におけるRedox cycling quinone: DMNQによる細胞傷害2021

    • 著者名/発表者名
      吉原大作、藤原範子、江口裕伸、崎山晴彦、鈴木敬一郎
    • 学会等名
      第74回日本酸化ストレス学会 第21回日本NO学会合同学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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