研究課題/領域番号 |
20K11480
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 大阪工業大学 (2021-2022) 沖縄大学 (2020) |
研究代表者 |
久米 大祐 大阪工業大学, 情報科学部, 講師 (50650628)
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研究分担者 |
西脇 雅人 大阪工業大学, 工学部, 准教授 (10635345)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 精神ストレス / 動脈スティフネス / 有酸素性運動 / ベンチステップ運動 / 暗算課題 / 脈波伝播速度 / 心臓足首血管指数 / 動脈硬化度 / 運動 |
研究開始時の研究の概要 |
現代社会の中で生きる人々は、数多くのストレス要因に曝されている。これまでに我々は、短時間の精神ストレスによって、急性的に全身の動脈硬化度が上昇することを明らかにした。このような急性的な動脈硬化度の上昇が日常的に繰り返されることで、持続的な動脈硬化、ひいては心血管疾患の発症へと繋がるものと推測される。したがって、疾病予防の観点から、精神ストレスがもたらす動脈硬化作用を抑制させる手段を確立させることの意義は非常に大きい。そこで本研究は、一過性の精神ストレスが引き起こす動脈硬化度の上昇に対する運動の抑制効果とその効果機序を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、一過性の精神ストレスがもたらす動脈スティフネスの増大に対する対抗策を開発することであった。研究成果の概要として、①精神ストレスは身体各セグメントの動脈スティフネスを増大させること、②精神ストレスに伴う動脈スティフネスの増大は短時間(10分間)の有酸素性運動によって中和可能であること、③精神ストレスの後に行う10分間のベンチステップ運動により動脈スティフネスの増大を中和できるが、その後の精神ストレスに対する当該運動の効果は限定的であること、④精神ストレス誘発性の動脈スティフネスの増大を中和する上で、わずか3分間のベンチステップ運動の実施が有効であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、動脈に対する精神ストレスのネガティブな効果を運動によるポジティブな効果によって中和可能であることを示した点に学術的意義がある。また、簡便な運動実施法(ベンチステップ運動)を提案した点にも社会的意義がある。
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