研究課題/領域番号 |
20K11522
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
藤本 壮八 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (00319948)
|
研究分担者 |
高尾 俊弘 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00243824)
山中 義之 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30368625)
脇本 敏裕 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (90550898)
門利 知美 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (10781552)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 体組成 / メンタルヘルス / 認知機能 / 高齢者 / 認知症 / 筋肉量 / 体脂肪量 / サルコペニア / ADL |
研究開始時の研究の概要 |
筋肉量と体脂肪量バランスが認知症やメンタルヘルスに影響すると考えられる。以上から「高齢者の筋肉量低下は運動機能だけでなく認知機能、メンタルヘルスの悪化に関連しADL低下を引き起こす。」と仮説を立てた。今回、仮説の検証のため高齢者の筋肉量と体脂肪量をDXA法で測定し認知機能とメンタルヘルスの関連の詳細な検討をした後、健康診断の現場で可能な1年間の運動指導により、筋肉量と体脂肪量の変化と認知機能及びメンタルヘルスの変化を検討する研究である。本研究により、高齢者の筋肉量と体脂肪バランスが総合的にADLに与える影響と対策を示し、高齢化社会の重要な知見となると考える。
|
研究成果の概要 |
高齢者の筋肉量や脂肪量などの体組成が認知機能やメンタルヘルスにどのような影響があるかを検討した。研究①過去の健診結果から算出した脂肪量及び徐脂肪体重とWHO5精神健康状態表との関連を検討した。対象者は4002人であった。BMIの四分位で、低BMI群ではメンタルヘルスは脂肪量と逆相関し、高BMI群では脂肪量と正相関を確認した。研究②認知機能と体組成との関連を検討した。体組成をDEXA法で認知機能をTDASにて測定した。参加者は91名であり、女性ではTDASの四分位で最も認知機能が悪い群で筋肉量が少なく体脂肪量が多かった。高齢者では体組成を参考に認知機能やメンタルヘルス対策を行う意義が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満は、健診の重要な指導対象である。現状は高齢者も肥満への指導が行われる。しかし、サルコペニア肥満のように、高齢者はBMIより筋肉、脂肪等の体組成が重要である。更に高齢者のADL低下に運動機能や認知機能、メンタルヘルスが相互に影響することが知られている。上記から我々は運動機能に影響する筋肉や脂肪等の体組成が認知機能やメンタルヘルスに影響することを検討する本研究を行った。我々の2つの研究の結果は、認知機能やメンタルヘルスは単なる肥満に関連したBMI測定より、筋肉、脂肪等の体組成が重要であることを示した。我々の結果から、体組成の影響を重視した高齢者の健診や運動指導の検討に発展することが期待される。
|