研究課題/領域番号 |
20K11528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
渡辺 陽介 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (90535551)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 蛋白質S-グルタチオン化 / 肥満 / C/EBPβ / レドックス / Glrx / S-グルタチオン化 / C/EBPb / Sグルタチオン化 / グルタレドキシン / 活性酸素 / 脂肪合成 / PIAS1 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの報告から活性酸素による細胞内シグナル伝達が脂肪細胞の分化を促進することが示唆されている。予備実験において蛋白質S-グルタチオン化を増強させると脂肪合成が促進すること、脂肪細胞の分化に関わる転写因子であるC/EBPb はS-グルタチオン化されることをすでに解明している。またC/EBPb はS-グルタチオン化されるとSUMO化および引き続くユビキチンプロテアソームに分解が抑制されることにより安定化する可能性が示唆された。本研究ではこれらの分子メカニズムを詳細に解明する。さらには脱グルタチオン化酵素であるGlrxの投与が脂肪合成や肥満を抑制するか検討する。
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研究成果の概要 |
本研究においてグルタレドキシンを3T3L1細胞でノックアウトすると、脂肪合成誘導後のS-グルタチオン化が増強すること、脂肪合成が促進することが確認できた。さらに脂肪細胞の分化に関わる転写因子であるC/EBPβが増加することが確認できた。質量解析により、C/EBPβがグルタチオン化されることが確認できた。C/EBPβはSUMO E3ライゲースであるPIAS1によりSUMO化され引き続きユビキチン化されユビキチンプロテアソームに分解される。C/EBPβをS-グルタチオン化するとPIAS1の結合が抑制されることが確認され、C/EBPβのS-グルタチオン化が脂肪合成において重要なことが解明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
蛋白S-グルタチオン化の亢進が脂肪合成を促進することを解明した。またC/EBPβが新規の脱グルタチオン化酵素であることを発見した。臨床検体を用いて、脱グルタチオン化酵素Glrxが肥満のマーカーであることを報告した。
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