研究課題/領域番号 |
20K11554
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
佐々木 雅也 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (40242979)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 心不全 / 栄養代謝病態 / 腸内環境 / 腸内細菌叢 / 栄養状態 / 炎症性サイトカイン / エネルギー代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は、慢性心不全患者においても、重症化とともに低栄養からサルコペニアを呈すること、また、慢性心不全の栄養代謝病態にも炎症性サイトカインTNF-αやIL-6が深く関与するという新たな知見を発表した(Ann Nutr Metab in press)。そして、慢性心不全においては、腸管の血流障害や浮腫により腸管のバリア機能が低下し、ここに腸内細菌叢の乱れも相まって、バクテリアルトランスロケーションから炎症性サイトカインが誘導されるとの仮説を立てた。本研究では、心不全の栄養代謝病態における心腸相関をエネルギー代謝と腸内細菌叢の視点から検討する。
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研究成果の概要 |
循環器内科にて入院治療を受けた心不全患者20例を対象とした。血清BNP値と血清CRP、TNF-αとは正の相関傾向がみられたが、有意ではなかった。BNP≧200のsevere群では、BNP<200のmild群に比べて血清TNF-αレベル、IL-6レベルが高値の傾向がみられたが、有意ではなかった。Severe群とmild群の腸内細菌叢を比較したところ、severe群でα多様性の低下が認められた。門レベルの解析ではsevere群でファーミキューテス門やバクテロイデス門の占有率が低い傾向であった。属レベルの解析においても、severe群でdysbiosisの傾向が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症の心不全患者では、腸内細菌叢の調整が低下し、腸内環境が悪化している傾向が認められた。しかし、栄養状態との関連について明らかでなかった。
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