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XVIII型コラーゲンの加齢性変化が肝臓・膵臓の機能に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 20K11556
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

百田 龍輔  岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (80263557)

研究分担者 米澤 朋子  岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (30304299)
大塚 愛二  岡山大学, 医歯薬学域, 特命教授 (50168986)
大橋 俊孝  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (50194262)
内藤 一郎  岡山大学, 医学部, 客員研究員 (60362993)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード加齢 / 非アルコール性脂肪肝 / 膵炎 / 基底膜 / XVIII型コラーゲン / 代謝 / シミュレーション / 肝臓 / 膵臓 / 生活習慣病
研究開始時の研究の概要

健康寿命延長の最大の阻害因子である高脂血症・糖尿病など生活習慣病は、多くの要因が関与し、その発症機序は依然不明な点が多い。本研究は、XVIII型コラーゲンが肝臓・膵臓の基底膜に存在し、その遺伝子欠損動物において加齢性の変化を引き起こすことに着目し、XVIII型コラーゲンの変化が肝臓・膵臓にどのような影響を及ぼすか、特に非アルコール性脂肪肝や膵炎等との関連を中心に検討し、予防・治療法の開発を目指す。

研究実績の概要

高齢の欠損マウスにみられる脂肪肝の症状が、脂肪肝を発症する前の若い欠損マウスで”予兆”のような現象が見られないか?またそれを改善することで脂肪肝、NAFLDへの進行を予防できるのではないかと考え、加齢マウスだけでなく2ヶ月齢の若いマウスを用いて改めて、組織学的な検討を行ってきた。若い欠損マウスは細胞内脂肪滴の蓄積では組織学的に大きな差は認められなかったが、肝臓の中心静脈周囲の構造について野生型と比較して若干の違いが見られた。これらが炎症によるものではないかと考えて研究を進めている。
さらに、前年度に続き野生型、欠損型の若いマウスの肝臓でネットワーク解析、コンピューターによる代謝シミュレーションを行い、変化の起きていると考えられる代謝経路・産物を検索・同定した。
今回あらたにマウスの血液や肝臓を採取しリピドミクス解析を行った。血液・肝臓で蓄積している脂質組成について野生型と欠損マウスの間で比較検討を行っている。すなわち、上記のコンピューターシミュレーションの結果と生体で実際に起きているかどうかの検証を進めている。
一方、上記のネットワーク解析・シミュレーション結果をもとに、中心的な役割を果たす複数の代謝経路、遺伝子産物、代謝産物を同定した。これらの候補遺伝子産物で薬理学的な調節が可能な候補を抽出した。また、その機能を調節できるような化合物検索をバーチャルに行う高性能GPU搭載コンピューターの解析環境を立ち上げた。現在はデータをまとめ論文の執筆を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

XVIII型コラーゲン欠損マウスの肝臓で起こる加齢に伴う組織学的変化、遺伝子発現の変化をあきらかにし、コンピューターを用いたシミュレーションを行い、変化が起こる代謝経路・産物の予測を行った。さらにこのシミュレーションの結果と、リピドミクスで得られた膨大な結果の解析に時間がかかっている。これらの結果をまとめるべく、論文執筆をすすめている。

今後の研究の推進方策

リピドミクス解析に必要な血液試料の検体数を増やして、観察された脂質の変動が統計学的に優位なものであるか否か引き続き検討する。また、代謝シミュレーションの結果、欠損マウスで変動が見られた代謝経路に加え、ネットワーク解析よりこれらの経路の調節を行う化合物の候補が見つかったので、実際に試薬を入手して培養細胞で経路の改善が見られるか試してみたい。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] XVIII型コラーゲン欠損マウスの肝臓で起こると思われる代謝機構の変化2022

    • 著者名/発表者名
      百田龍輔、米澤朋子、柳井広之、大橋 俊孝
    • 学会等名
      第54回日本結合組織学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書 2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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