研究課題/領域番号 |
20K11562
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
佐藤 忠章 国際医療福祉大学, 薬学部, 准教授 (80287549)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アロマセラピー / 植物精油 / 自律神経 / 動物実験 / リナロール / マウス / 覚醒下 / ゼラニウム精油 / 心拍変動 / 血圧 / 心拍数 / 末梢神経 / 中枢神経 |
研究開始時の研究の概要 |
自律神経の乱れを改善するための方法には、その要因となっているストレスなどを排除することが最善の策ではあるが、現代社会においてそのようなことは簡単に行えないうえ、自律神経の乱れを改善する有効な薬物は存在しない。一方、アロマセラピーでは自律神経を整える作用のある植物精油が伝承され、現在でも幅広く用いられている。 今回の申請では、植物精油が自律神経に与える影響を基礎研究の点から明らかにすることを目的とし、基礎データを蓄積することで臨床応用につなげていきたいと考える。
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研究成果の概要 |
アロマセラピーは香りを元にした民間療法の一つである。その手軽さと実感し易さからアロマセラピーは多くの人々の間で行われているが、その効果の科学的な根拠に乏しい。アロマセラピーに関連する研究は数多く行われているが、アロマセラピーの持つ独特な効果の解釈が効果を曖昧なものにしていると考えられる。そのため、根拠に基づく医療が提唱されている医療機関においてはほとんど実施されていない。 今回の研究ではアロマセラピーの効果の科学的な解明を目的として、プラセボ効果を排除できる動物実験を用いて検討を行った。その結果、ゼラニウム精油の自律神経調節作用の一端を解明できたと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アロマセラピーは心理作用による強力なプラセボ効果と弱い薬理作用から構成されていると考えられる。今回の研究により、アロマセラピーの弱い薬理作用の一端が科学的に解明されたと考えられる。 今後、医療機関では、今回のようなアロマセラピーの弱い薬理作用を指標にすることで、強力なプラセボ効果を上手に活用し易くなると考えられる。それにより、アロマセラピーは患者の様々な不調に対して活用されるようになり、これまで行われている治療についても効果を上昇することができるようになると考えられる。
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