研究課題/領域番号 |
20K11566
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 新潟薬科大学 |
研究代表者 |
佐藤 眞治 新潟薬科大学, 応用生命科学部, 教授 (70211943)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | グライセミックインデックス / セカンドミール効果 / 血糖値 / 食品成分 / 油脂 / アミノ酸 / タンパク質 / 食物繊維 / 桑葉 / 二糖類分解酵素 |
研究開始時の研究の概要 |
食品のGIは固有な値ではなく、種々の要因によって大きく変動する。特にご飯のGIは、米穀の種類・調理方法・加工方法の違いによって、7~132と非常に大きくGIが変動するにも拘らず、高GI食品に分類されているのが現状である。本研究は、食物繊維・タンパク質・脂質などの食品成分の摂取によるご飯のGIの変動について詳細な検討を行い、ご飯のGIが各食品成分の摂取によって低下することを実証し、ご飯のGIが固有の値ではなく、食物繊維・タンパク質・脂質など食品成分の摂取によって低GI化が可能であることを示すことである。
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研究成果の概要 |
グライセミックインデックス(GI)はその食品の固有な値ではなく、血漿中のエネルギー成分や栄養成分の状態によって大きく変動することが知られている。そこで、摂食後の血糖動態に及ぼす栄養成分の影響を明らかにすることを目的として検討を行った。実験動物としてWistar系雄性ラットを用いた。乳タンパク質やアミノ酸、乳化した油脂を経口投与30分後にマルトースを経口投与し、経時的に採血を行った。ロイシン、イソロイシン、油脂を併用経口投与した後の血糖曲線下面積は、マルトースを単独経口投与した後の値よりも有意に低く、摂食後の血糖値の上昇を抑制できることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂質、タンパク質、食物繊維などの食品成分の併用摂取による血糖値の変動について詳細に検討した結果、糖質摂取後のGIが食品成分の併用摂取によって低下することが明らかとなり、糖質のGIが固有の値ではなく、低GI化が可能であることを明らかにした。血糖値上昇が緩やかな低GI食品は、糖尿病性神経障害・網膜症・腎症などの糖尿病合併症の発症予防に効果的である。本研究は、食品成分の併用摂取によって、糖質の低GI化が可能であることを示しており、糖尿病合併症の発症予防に効果を発揮する食事療法の構築に有用な情報を提供するものであり、学術的意義、社会的意義は大きいと考えられる。
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