研究課題/領域番号 |
20K11571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
坪井 一人 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (80346642)
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研究分担者 |
北風 圭介 川崎医科大学, 医学部, 助教 (80840545)
竹之内 康広 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30582233)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肥満 / 脂質代謝 / 脂質メディエーター / リソソーム酵素 / セラミド / N-アシルエタノールアミン / セラミダーゼ / 加水分解酵素 / 食欲 / 脂質 / 生活習慣病 / 酵素 |
研究開始時の研究の概要 |
小腸で生合成されるN-アシルエタノールアミンは、食欲抑制・脂肪分解などの作用を介して肥満を抑制する脂質分子であると考えられているが、その生合成・分解機構には不明な点が多い。本研究では、本脂質分子の生合成と分解に関わる7種類の候補酵素群のうち、いずれが重要か明らかとする。すなわち、動物細胞株を用いた触媒特性解析、小腸上皮様細胞株を用いた機能解析、動物を用いた個体レベルの解析を行う。研究結果は、当該酵素を標的とする薬物の新規抗肥満薬としての応用に繋がるものである。
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研究成果の概要 |
N-アシルエタノールアミンは食欲抑制・脂肪分解などの作用を示す脂質メディエーターである。本研究ではその分解酵素に焦点を当て、セラミド分解酵素として認識されてきた酸性セラミダーゼがN-アシルエタノールアミンの加水分解に関わることを細胞および動物組織レベルの解析により示した。さらに、当該酵素の蛍光基質LAMCAが類似酵素であるN-アシルエタノールアミン酸性アミダーゼの基質にもなることを明らかにし、活性測定時に注意が必要であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義として、脂質メディエーターであるN-アシルエタノールアミンの新たな代謝酵素として、酸性セラミダーゼを明らかにしたことが挙げられる。同時に、蛍光色素を用いた本酵素の活性測定の問題点が浮き彫りとなった。社会的意義としては、新たなN-アシルエタノールアミン代謝酵素の発見により、本酵素の阻害という新たな作用機序を持つ抗肥満薬の開発に繋がる可能性を有することが挙げられる。
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