研究課題/領域番号 |
20K11577
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
宮田 聖子 名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (40560917)
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研究分担者 |
野田 明子 中部大学, 臨床検査技術教育・実習センター, 教授 (80252287)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | メタボロミクス / 睡眠障害 / 脂質メタボローム / 睡眠 |
研究開始時の研究の概要 |
睡眠分野においては質量分析法によるメタボロミクスは始まったばかりであり、睡眠障害による代謝性疾患の発症に関する分子的なメカニズムの解明が期待されている。脂質分子種グループはコレステロールや中性脂肪といった臨床の指標より鋭敏に変動しており、脂質メタボローム解析を用い、睡眠障害患者と大学生を対象に睡眠習慣、睡眠時間との脂質メタボロームとの関連を検討することにより、睡眠の障害が脂質代謝異常に与える影響についてそのメカニズムを包括的に検討する。
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研究実績の概要 |
これまで、疫学・実験研究により睡眠障害は、様々な身体疾患の発症に寄与していることが明らかにされている。脂質の網羅的解析、即ちメタボロミクスにより疾患発症リスクとの関連が検討されている。質量分析計を用いた脂質代謝産物の包括的解析は、睡眠/覚醒調節および関連する代謝プロセスの理解をさらに深め、代謝プロファイリングを利用することで病態および治療効果評価においてバイオマーカー探索に不可欠となると考えられている。しかし、過去の研究報告は実験的環境下において行われた断眠実験であり、普段の睡眠習慣、慢性的な睡眠不足や日常的な睡眠-覚醒サイクルを反映していない。本研究は、睡眠覚醒概日リズム障害・過眠障害など睡眠障害を有する患者を対象に、質量分析法を用いた脂質メタボロミクス を実施して、睡眠と網羅的な脂質データとの関連を明らかにし、睡眠障害と心血管病発症との関連を説明することを目指す。我々のグループでは、若年者を対象に睡眠と血漿脂質分子種との関連を探索してきた。その結果、いくつかの脂質分子種と睡眠と関連が明らかとなってきた。2023年度に、これまで取得した検体の測定を質量分析計により脂質種を測定し、網羅的な解析を実施した。また、測定した検体の臨床情報を収集した。これらの網羅的脂質データと、臨床データ、睡眠検査データとの照合を進めた。2024年度には、この検証を終了し結果として公表していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでに取得した検体の測定を終え、現在解析を実施している。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度には、昨年取得した網羅的脂質データと臨床データ、睡眠検査データの検証を終了し結果として公表していく予定である。
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