研究課題/領域番号 |
20K11581
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
向井 理恵 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(生物資源産業学域), 准教授 (90547978)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | フラボノイド / 筋萎縮 / 骨格筋 / 酸化ストレス / ポリフェノール / 抗肥満 / 代謝向上 |
研究開始時の研究の概要 |
C57BL/6マウスを用いてフラボノイドを長期と単回で投与した場合の、骨格筋機能向上効果を明らかにする。骨格筋の機能向上の指標として、全身のエネルギー代謝の亢進、骨格筋内代謝状態の変化、骨格筋レドックスバランスを解明する。また、骨格筋量調節シグナルについても併せて確認することで、これまでの研究成果との整合性を考察する。評価項目として、酸化ストレス関連因子、代謝調節因子などの測定を計画している。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、廃用性筋萎縮抑制に貢献するフラボノイドが骨格筋の機能を維持できるか否かを検討する課題である。骨格筋の機能破綻のモデルとして、高脂肪食負荷マウスを採用した。抗筋萎縮フラボノイドを混餌で与え、骨格筋のメタボローム解析等を用いて、その機能を評価した。代謝物解析の結果から、抗筋委縮フラボノイドは酸化型グルタチオンを抑制することを明らかにした。また、当該フラボノイドは抗肥満効果を示したことから、酸素摂取量を測定したところ、フラボノイドによってその値が上昇することを明らかにした。今回の結果では、骨格筋内の酸化ストレスを抗筋萎縮フラボノイドによって抑制されることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、骨格筋の量と機能の維持が健康寿命に関連するとの報告が増えていることから、フラボノイドによる骨格筋の機能調節に主題をおいた研究を展開した。骨格筋の機能調節研究においては、運動や栄養の摂取状況に応じた中枢との連動が着目され、神経やホルモンが骨格筋の機能維持に果たす役目が明らかにされている。本課題は抹消組織(骨格筋)を中心に中枢(視床下部)での変化も併せて解析し、フラボノイドが骨格筋機能へどのような寄与をしているかについて解明したものである。骨格筋量の維持に貢献するフラボノイドが全身の機能改善にも影響したというこの成果は、骨格筋を維持するための食品成分の利用法に新たな展開を与えるものである。
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