研究課題/領域番号 |
20K11582
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 長崎県立大学 |
研究代表者 |
城内 文吾 長崎県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (00548018)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 腸管 / メタボリックシンドローム / 臓器連環 |
研究開始時の研究の概要 |
メタボリックシンドローム(MetS)の発症抑制または改善時の「腸管」の寄与度は十分に理解されていない。本研究では、MetS発症抑制作用を有する食品因子を経口摂取した場合と、腸管をバイパスした場合(腸管初回通過効果の回避)の生体内応答差を解析し、臓器連環による病態発症抑制への腸管の寄与を調べる。
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研究成果の概要 |
生体内での臓器連環を介して抗MetS作用を発揮する食品因子のメカニズム解析において、腸管の寄与を調べた。ホスファチジルコリン(PC)摂取により有用菌Akkermansia muciniphilaの占有率が高値となることを明らかとし、このことがPCの抗MetS作用の発現に関与する可能性を示した。また、他のコリン化合物と比較して、PC摂取は動脈硬化症の危険因子TMAOの血中濃度に影響を与えないことも見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ホスファチジルコリン(PC)には脂質代謝改善などの生理機能が報告されてきたが、近年PCとして摂取したコリンの一部が腸内細菌代謝を介して、生体内にて動脈硬化症の危険因子TMAOの産生に繋がることが報告された。PC摂取に本当にそのリスクがあるのか、コリン化合物の全てに血中TMAO濃度上昇のリスクがあるのか不明であった。そこで、PCを含む複数のコリン化合物を等モルで摂食させる実験を行ったところ、血漿TMAO濃度はグリセロホスホコリンや塩化コリンの摂取で上昇するのに対し、PC摂取は変動させなかった。また、PC摂取により有用菌の占有率増加を認め、コリン摂取形態としてPCの有用性を明確に示すことができた。
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