研究課題/領域番号 |
20K11590
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
藤城 緑 日本大学, 医学部, 助教 (50420211)
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研究分担者 |
山名 碧 日本大学, 医学部, 助手 (40869468)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 2型糖尿病 / キサンチン酸化還元酵素 / 生活習慣病 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病は、血糖値が高い状態が長期間持続することによって、さまざまな合併症を引き起こす病気です。日本人糖尿病の約9割は、生活習慣が原因で血糖値を下げるインスリンの作用が不足する2型糖尿病ですが、遺伝的にインスリンの分泌が少ないことも、影響しています。肥満の2型糖尿病患者では、尿酸代謝に関わるキサンチン酸化還元酵素(XOR)の働きが強くなっていることが、最近注目されています。本研究では、脂肪や膵臓の細胞に遺伝子操作を施して、インスリンの作用と分泌の両者の障害に、XORがどのように影響しているかを解き明かすことで、低血糖を誘発しにくい、抗糖尿病薬の創薬に繋がる成果を目指します。
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研究成果の概要 |
MIN6膵β細胞のうち、インスリン分泌能が不良なクローン株において、還元型XORであるキサンチン脱水素酵素(Xdh)の発現が増加していることを確認した。我々が樹立したテトラサイクリン誘導的に外来遺伝子を発現させることが可能なMIN6細胞に、種々の遺伝子を高効率に導入することが可能なRMCE (recombinase-mediated cassette exchange)法を採用し、Xdhに対するshRNAを導入し、Xdh蛋白の発現が抑制されることを確認した。Xdh shRNAを導入したMIN6細胞では、コントロールと比較して、有意差は認めらないものの、インスリン分泌能が回復する傾向を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2型糖尿病は、加齢とともにインスリン分泌能も低下するため、高齢2型糖尿病患者が増加している現代社会において、インスリン抵抗性改善薬のみでは管理困難な状況が多くなってきている。インスリン分泌およびインスリン抵抗性の両者に酸化ストレスが関与していることは証明されているものの、そこを標的とした安全で有効な薬剤は、未だ開発されていない。近年肥満2型糖尿病患者において、尿酸代謝の律速酵素であるキサンチン酸化還元酵素(XOR)活性の亢進が注目されているが、今回我々は、インスリン分泌細胞において、XORの発現調整が、インスリン分泌能に関与している可能性を確認した。抗糖尿病薬の創薬に繋がる可能性が期待できる。
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