研究課題/領域番号 |
20K11591
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
呂 鋭 中部大学, 応用生物学部, 准教授 (80381862)
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研究分担者 |
田中 守 中部大学, 応用生物学部, 講師 (00612350)
横山 信治 中部大学, 生物機能開発研究所, 客員教授 (10142192)
堂前 純子 中部大学, 応用生物学部, 教授 (70227700)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ABCA1 / HDL / functional ingredient / PMF / anti-atherogenic / active ingredient / タンゲレチン / ノビレチン / 機能性栄養分子 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞コレステロール放出は末梢細胞のステロール代謝平衡において異化システムに繋がる唯一の反応であり、その重要な経路の一つは膜タンパク質ABCA1/ABCG1を介したHDL産生による細胞コレステロール搬出である。 我々は最近、食品中機能性栄養因子のABCA1の安定性と活性の制御を調べた。食品中のカルシウム類似因子であるZn++がHDL産生蛋白質ABCA1の増加・安定化、または柑橘類の果皮に含まれる機能性成分ノビレチンがABCA1/ABCG1の増加をもたらすという予備実験結果を得た。本研究によりこれらを更に詳細に解析し栄養因子によりHDL代謝制御機序及び生理的意義の解明に迫りたい。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は食品中の機能性栄養分子がABCA1/ABCG1発現・活性制御とHDL代謝の栄養学的制御に関与する機構を解明することである。研究実績は① 柑橘類ポリメトキシフラボノイドであるシネセチンは、AMPKの活性化を促進し、その下流にあるLXRαの発現を上昇させ、ABCA1/ABCG1の転写を促進し、HDL産生促進に繋がることが示唆された。②四川とチベットに伝わる伝統的な後発酵 (ST)の脂質代謝および動脈硬化に及ぼす影響について検討した。STは、AMPKの活性化により、血漿中のHDLを増加させ、血漿中のトリグリセリドを減少させ、アテローム性動脈硬化症を減少させることがわかりました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は、HDL必須産生因子ABCA1の発現制御の詳細な分子機構を解明し、世界のHDL研究拠点として研究成果を挙げてきた。本研究は、こうした独創的研究成果を生かし、食品中の既知の有機・無機栄養因子や未知の栄養因子の血漿HDL代謝などの脂質代謝の栄養学的調節機構と動脈硬化発症や抑制への関与を解明し、生活習慣病の予防治療に役立つ食品の開発に繋いでゆきたい。
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