研究課題/領域番号 |
20K11593
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
米井 嘉一 同志社大学, 生命医科学部, 教授 (40191655)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アルツハイマー型認知症 / アミロイドβ(Aβ)貪食 / ミクログリア / 糖化ストレス / 睡眠の質 / メチルグリオキサール / アクロレイン / メラトニン / 糖化アミロイドβ(Aβ) / Aβ貪食 / グリアプロテクション / 認知症 / amyloid-β(Aβ) / Aβクリアランス / Aβ40/42比 / アミロイドβ / アミロイドβ 40/42比 / マクロファージ / 睡眠 / 2型糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
糖化ストレスは認知症の発症リスクとして報告されている。今回は「Aβ凝集が糖化ストレスにより生じる」と仮定した。In vitro実験で糖化Aβを作成しその構造変化を解析、凝集Aβとの比較を行う。糖化Aβは難分解性であることが予測されるが、第一にAβ分解酵素、AGEs分解酵素やメラトニンを用いて、第二に培養ミクログリアを用いて、凝集Aβを効率的に分解する条件を模索することを研究目的とした。睡眠の質を高め、内因性メラトニン分泌を促すことで、糖化ストレスを減らし認知症予防に貢献できる可能性が期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究ではアルツハイマー病(AD)のリスク因子である糖化ストレスと「睡眠の質」低下とアミロイドβ(Aβ)クリアランスとの関連性について、健診受診者 69例の臨床研究では血漿Aβ40/42比を、実験では初代ミクログリア培養細胞のAβ貪食能を指標とした解析を行った。重回帰分析ではAβ40/42比を高める因子として動脈硬化と糖化ストレスが抽出され、「睡眠の質」低下者のAβ40/42比は他の群に比べ有意に高かった。Aβ貪食能はメラトニン添加により促進され、糖化Aβに対し著明に低下した。AD進展予防には糖化ストレス対策と「睡眠の質」向上によるAβクリアランスの恒常性維持が重要と推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経回路の広範な破壊を伴うADについては、治療による機能回復が困難であるため、発症後の治療よりも発症・進展予防に重点を置いた方が、患者にとって社会的意義はより大きいと思われる。今回の研究結果より、「睡眠の質」低下と糖化ストレスがAβクリアランスを低下させる因子であることが示唆された。「睡眠の質」向上に伴い分泌が増加するメラトニンは終末糖化産物(AGEs)分解促進作用などの抗糖化ストレス作用を有する。ADの予防戦略については、「睡眠の質」改善と糖化ストレス対策を主軸に置いた、早期からの生活習慣改善によりAβの糖化予防とAβクリアランスの恒常性を維持する方向にパラダイムシフトすべきと考える。
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