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スフィンゴシン1-リン酸産生を起点とした新規熱産生機構の解明と肥満治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K11601
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

盛重 純一  金沢大学, 医学系, 助教 (50423405)

研究分担者 吉岡 和晃  金沢大学, 医学系, 准教授 (80333368)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードスフィンゴシン1-リン酸 / スフィンゴシンキナーゼ / リソソーム / 褐色脂肪細胞 / トリグリセリド / スフィンゴシン1-リン酸 / 肥満
研究開始時の研究の概要

活性化した褐色脂肪組織でSphK1とSphK2により産生されるS1Pがそれぞれどのような機構で熱産生と繋がっているかを明らかとするために,①褐色脂肪組織の熱産生との繋がりをオートファジー経路での脂肪分解 (燃料供給機構) を中心に解析すると共に,②褐色脂肪組織が分泌するエキソソームの放出量と内容物,さらに白色脂肪組織の褐色化と熱産生機能にどのような影響を与えるかを検証する.

研究成果の概要

生理活性脂質スフィンゴシン1-リン酸 (S1P) が褐色脂肪細胞の熱産生系においてどのような役割を果たしているかを検討した.その結果,S1Pの産生酵素であるスフィンゴシンキナーゼ1 (SphK1) が褐色脂肪細胞のリソソームに局在してS1Pを産生していること,Sphk1の遺伝的欠損によりリソソーム数が減少することを見出した.また,Sphk1欠損マウスの褐色脂肪細胞ではリソソーム機能の低下が原因と考えられる脂肪蓄積も観察された.さらにSphk1欠損マウスは寒冷環境での体温維持能が野生型マウスよりも低く,これはリソソームによる脂肪分解(燃料供給)の低下が原因と考えられた.

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果は,リソソーム恒常性の維持にS1P代謝が重要な一端を担っており,リソソームでのS1P代謝の異常はリソソーム恒常性の破綻につながる可能性を示したものであった.これが褐色脂肪細胞で生じれば寒冷曝露時のみならず定常時の熱産生(エネルギー消費)の低下を引き起こし,肥満や代謝性疾患の発症や悪化につながると予想される.薬理学的手法によりS1P代謝異常を是正してリソソーム恒常性の変容が改善できれば,基礎的なエネルギー消費量の増加,延いては内臓脂肪の減少や肥満解消につながり,将来的には有用な肥満の治療法・予防法として臨床応用できるものと期待される.

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 褐色脂肪組織におけるスフィンゴシンキナーゼ1の機能解析2021

    • 著者名/発表者名
      盛重 純一,吉岡 和晃,田中 保,多久和 陽,安藤 仁
    • 学会等名
      第63回脂質生化学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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