研究課題/領域番号 |
20K11606
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 島根大学 (2023) 島根県立大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
名和田 清子 島根大学, 医学部, 客員研究員 (50390232)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ビタミンD / 日光曝露 / 血清25水酸化ビタミンD / ビタミンD摂取必要量 / 日照曝露 / 食事摂取量 / 血清25水酸化 ビタミンD |
研究開始時の研究の概要 |
ビタミンD不足・欠乏者の増加が世界的に問題となっているが、その原因は未だ解明されていない。ビタミンDの特徴は、食事だけではなく、紫外線照射により皮膚でも産生されるという点にある。血清ビタミンD濃度に与える紫外線の影響は大きいと言われているが、日本人の日光曝露によるビタミンD産生量を定量化した報告は存在しない。本研究では、日光曝露によるビタミンD産生量とビタミンD摂取量のそれぞれが、血清ビタミンD濃度とどのように関連するかを定量的に検討し、ビタミンDを充足するために必要なビタミンD摂取量を算定する。
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研究実績の概要 |
ビタミンDの特徴は、食事だけではなく、紫外線照射により皮膚でも産生されるという点にある。血清ビタミンD濃度に与える紫外線の影響は大きいと言われているが、日照曝露によるビタミンD産生量を定量化した報告は未だ少ない。日本人における日照曝露量とビタミンD産生量との関連については、国内3地域(札幌・つくば・那覇)において、顔と両手を露出した状態で、5.5μgのビタミンDを産生するに必要な日照曝露時間を調査した報告はあるが、日本人の摂取基準2020年版においても、日照曝露量は緯度や季節、天候等により大きく影響を受けることから、日照曝露によるビタミンD産生量を算出するための科学的根拠は未 だ十分ではないとし、推定平均必要量・推奨量を算定するに至っていない。 これまで、日照曝露量について、既存のデータの存在するつくばとほぼ同緯度である出雲市において、日照曝露量の測定を行い、出雲市における日照曝露量は同緯度の地域とほぼ同等であることを確認している。本年度は、日焼け止めなど、日照曝露に影響を与えると考えられる要因およびその影響の程度を確認するため、昨年度までの研究結果および先行研究の結果をもとに、調査のための調査票の作成、調査実施のための準備を行うとともに、出雲市におけるビタミンDを充足するために必要なビタミンD摂取量の検討を行った。また、昨年度作成・検証を行ったビタミンD摂取量簡易票の修正を行うとともに、調査実施の準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などの影響により、被検者の安全確保の観点から、被検者に対する対面での測定や調査をを行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後、ビタミンD摂取量および日光曝露状況の調査、血中ビタミン等の測定を行い、本研究の目的である日光曝露によるビタミンD産生量とビタミンD摂取量のそれぞれが、血清ビタミンD濃度とどのように関連するかを定量的に検討し、ビタミンDを充足するために必要なビタミンD摂取量を検討する。また、また、開発中であるビタミンD摂取量調査票の精度について、検証を行う。
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