研究課題/領域番号 |
20K11626
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
湯浅 明子 (小島明子) 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 准教授 (90295709)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 機能性食品成分 / 神経変性疾患 / SH-SY5Y / 6-hydroxydopamine / ロテノン / Sesaminol / マテ茶抽出物 / ナンキョウ抽出物 / パーキンソン病 / 抗酸化応答配列 / α-シヌクレイン / Nrf2 / sesaminol / 認知症 / タイショウガ / エピジェネティクス / AMPK |
研究開始時の研究の概要 |
生活習慣病としての認知症を本質的に予防するためには、認知症予防効果とその作用機序が明瞭である食品成分を日常的に摂取することが早期予防の観点からも重要である。そこで本研究では、研究代表者が当該成分としての可能性を明らかにしてきたタイショウガをモデルとして、認知症に対する作用機序を解明し、さらに、多様な生理作用を有する食品成分の作用機序の最も中心的役割を果たす鍵がエピジェネティクスおよびAMPK経路であるということを明らかにすることによって、食品の多機能性を評価する新しい指標を作成する。
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研究成果の概要 |
本研究では、認知症症状が出現する神経変性疾患としてアルツハイマー病およびパーキンソン病に焦点を当て、細胞レベルおよび動物レベルの神経変性疾患モデルを作成し、食品成分による疾患予防効果とその作用メカニズムを明らかにし、さらにスクリーニングのためのバイオマーカーの構築について検討した。 その結果、ナンキョウ抽出物の予防効果について、ヒト認知症モデル動物を用いて検討したところ、認知機能改善効果が認められたこと、セサミノール、マテ茶抽出物においてはパーキンソン病予防効果を有すること、さらにNrf2-AREシグナル伝達が重要な役割を果たすことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症は、超高齢社会の解決すべき最重要項目の一つとなっている。認知症の発症には20~30年の歳月がかかることから、発症後に治療薬を投与しても治癒が困難である。そこで、一次予防の最重要項目である食生活から発症を予防することができれば、認知症患者の増加を抑えることができるのではないかと考えた。 認知症症状が出現する神経変性疾患としてアルツハイマー病およびパーキンソン病に焦点を当て、食品成分による疾病予防効果について基礎的研究を行ったところ、数種類の食品成分にその効果を有することを明らかにした。今後は、これらの研究成果を実用化に応用することが期待される。
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