研究課題/領域番号 |
20K11656
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
竹島 伸生 朝日大学, 保健医療学部, 教授 (00137126)
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研究分担者 |
楠 正暢 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (20282238)
大須賀 洋祐 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, 副部長 (10741986)
藤田 英二 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (50506300)
小濱 剛 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (90295577)
金 憲経 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (20282345)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 赤外線深度センサー / 高齢者 / 介護予防システム / 自立度評価 / KINECT |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者の機能的自立度評価は、アンケートや専門家による主観的な評価尺度により行われている。例えば、転倒の危険性を調べるための歩行や動きの評価も、テストの多くは「できる」「できない」といった回答をもとに数値化して評価するものとなっている。アンケートや聞き取りによる方法は安価であり、使用が容易であるというメリットをもつが、機能自立度や生活動作(ADL)の客観的指標としての妥当性からは問題が残されている。本研究は,高齢者に対して赤外線深度センサーを用いて動作解析をおこない,同時に測定した多くの健康度や体力変数との関係性を明らかにし,最終的に介護予防のシステムを構築するとともに運動による効果を実証する。
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研究成果の概要 |
我々はKINECTセンサーを利用し、20 秒間ステップテスト (ST) や起居テスト (CS) の動作パターンを評価した結果,これらは高齢者の「支援の必要性」を感知する高い判別力があることを明らかとした。本研究では介護・要介護群を対象としてSTの信頼性を再評価し、検査が有するべき条件を再確認し、介護の有無による評価の相違を検討した。STと世界で使用されているバランスマスター評価法との関係を比較し、STによるバランステストとしての妥当性を確認した。その上で最終的には東京都の大規模集団健康診断のデータを用いてSTとCSテストの5段階の評価方法を試作した。本評価法は有効であり,今後普及を図りたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦では,小子高齢化が進み,高齢人口の増加に伴い,虚弱な人や介護を要する人が増加している。このため高齢者の機能の減退を早期に発見し,早急な介護予防などの自立維持の取り組みが求められるが,これまで介護判定等は専門家が個別に評価する手段が取られ,主観的な評価に依存することも少なくなかった。本評価法は自立度を客観的に評価することを狙いとして赤外線センサーを使って簡単な動作テストから介護や転倒のリスクを評価できることを示したものである。東京都板橋区高齢者のお達者健診をもとに大規模集団から得られたテストのノルムや5段階による評価法の試作も有効なものとみられる。
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