研究課題/領域番号 |
20K11661
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 (2022) 園田学園女子大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
安藤 仁美 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (80782185)
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研究分担者 |
渡邊 浩子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20315857)
木内 佳織 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70467504)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 味覚感度 / 食育 / 自己管理能力 / 学童期 / 食行動 / 味覚 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、学童期の子どもにおける食の乱れや味覚感度の低下が指摘されている。食行動の形成期である学童期に、望ましい食行動につながる自己管理能力の育成が求められている。食行動の変容には、子どもの環境要因である保護者へのアプローチも必要であるが、具体的な方法は確立されていない。そこで本研究は、子どもの自己管理能力を育成する食育プログラムの検証を目的として、①学童期の子どもの味覚感度と食行動との関連を明らかにし、②子どもと保護者を対象にした味覚感度に着目した食育プログラムを実施する。
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研究実績の概要 |
健康的な食生活には味覚が重要な要素の1つとなるが、近年、学童期における味覚感度の低下が危惧されている。将来にわたり望ましい食行動を実践するには、小児期から食に関する自己管理能力の育成が求められる。そこで本研究では、①学童期の子どもの味覚感度と食行動との関連を明らかにし、②食に関する自己管理能力の育成に向け、味覚感度に着目した食育プログラムの検証を行うことを目的とした。研究協力の同意が得られた児童を介入群(食育プログラム実施群)と非介入群(食育プログラム非実施群)の2群に分け、2022年8~10月にベースライン調査として、介入群および非介入群を対象に、味覚調査、食事歴および食行動に関する質問紙調査を行った。味覚調査は、Taste stripsを用いて基本4味質(甘味、酸味、塩味、苦味)における味覚感度低下の有無を確認し、基本4味質のうち味覚感度の低下が2種類以上の群を「味覚感度の低い群」、1種類以下の群を「味覚感度の高い群」とした。介入群に対して約6か月間の食育プログラムを実施後、2023年2~3月にエンドライン調査として、介入群および非介入群を対象にベースライン調査と同じ内容の調査を行った。 研究①については、児童72名を分析対象として味覚感度と食行動との関連を分析した。その結果、味覚感度の低い群は28名(38.9%)であり、味覚感度の低い群は高い群に比べて有意に外食の頻度が高いことが明らかとなった。研究②の味覚感度に着目した食育プログラムにおける子どもの味覚感度と食の自己管理能力への影響については、現在分析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行により、当初2021年度に実施予定であった調査が1年延期となり、遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
味覚感度に着目した食育プログラムにおける子どもの味覚感度と食の自己管理能力への影響について分析を進め、調査結果を研究協力者にフィードバックするとともに、学会発表および論文執筆を行う。
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