研究課題/領域番号 |
20K11675
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60010:情報学基礎論関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岩田 哲 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (90344837)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 共通鍵暗号 / 安全性解析 / 古典的攻撃 / 量子攻撃 |
研究開始時の研究の概要 |
共通鍵暗号技術はデータの暗号化や認証に用いられる基盤技術であり、高い安全性と計算効率を有する方式の開発が望まれている。量子コンピュータの開発が活発に進められている中で、これが実現された際の共通鍵暗号技術の安全性への影響は解明しきれていない。本研究では、ポスト量子コンピュータ時代にも適した共通鍵暗号技術の開発に向け、主要な共通鍵暗号技術として暗号学的置換、ブロック暗号、利用モード等を取り上げ、これらの安全性解析を古典的攻撃と、量子攻撃の両方の観点から行う。
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研究成果の概要 |
本研究は量子コンピュータ時代にも適した共通鍵暗号技術の開発に向け、主要な共通鍵暗号技術を取り上げ、これらの安全性解析を古典的攻撃と、量子攻撃の両方の観点から行うものである。主な成果として、tweakableブロック暗号を構成要素として用いた一般化Feistel暗号の古典的攻撃に対する安全性を解析した。繰り返し回数と安全性との関連を明らかにするとともに、秘密鍵の鍵長と安全性のトレードオフを明らかにした。また、Sum of Even-Mansour擬似ランダム関数、ディスクセクタ暗号Adiantum等の方式に対し、量子攻撃に対する安全性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古典的攻撃に対し高い安全性と計算効率を兼ね備えた共通鍵暗号技術の設計は重要な研究課題であり、本研究のブロック暗号の構成に関する成果は、この課題に対する一定の解を与えている。また、量子コンピュータが実現された際の共通鍵暗号技術の安全性への影響は解明しきれていない、という課題があった。本研究の量子安全性、量子攻撃に関する成果は、この課題に対する一定の解を与えている。
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