研究課題/領域番号 |
20K11721
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60030:統計科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
古川 恭治 久留米大学, 付置研究所, 教授 (00416421)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | リスク解析 / 生存時間分析 / Frailty model / 放射線疫学 / 発がんモデル / フレイルティモデル / 放射線影響 / 生存時間解析 / ノンパラメトリックモデル / リスク予測 |
研究開始時の研究の概要 |
医療や職業等における放射線被曝の機会が増えるとともに、放射線の健康影響を正しく評価することが求められている。放射線影響に関するこれまでの知見は、主に被曝集団の疫学調査から得られてきたもの、長期観察研究に起因する多くの複雑で不確実な問題により、最も注目される低線量域でのリスクの理解は依然として限定的である。本研究は、放射線リスク評価における不確実性要因、特に放射線量反応の経時的変化に関するモデリングと放射線感受性の個人差に焦点を当て、低線量被曝に伴うリスク評価や予測に適した統計モデルと手法を開発する。本研究の遂行は、安全で適切な放射線利用のための有益な情報を与え、放射線防護への貢献が期待される。
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研究成果の概要 |
医療、職業、環境などからの放射線被曝の機会が増えると共に、放射線リスクを正しく評価することが求められている。本研究は、疫学研究における、放射線リスクの正しい理解に適したモデリングの枠組みを開発した。そのためにまず、線量反応やリスクの経時変化のより詳細な評価を可能とする柔軟なリスク解析手法として、ポアソン生存時間回帰手法の定式化と推定性能の評価を行った。そして、放射線感受性の個人差など未観測因子による不均一性や競合リスクを含む複数の生存エンドポイント間の相関などの潜在的な問題に対処するために、ランダム効果(フレイルティ)を含む一般化線形混合効果モデルに拡張したリスク解析手法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、放射線リスク評価において、これまで十分に検討されなかった不確実性を持つ要因、特にリスクの経時的変化と放射線感受性の個人差に焦点を当て、低線量被曝に伴うリスクの評価や予測に適した新しいモデリングと統計手法の開発を行った。本研究の成果は、低線量放射線リスクの評価結果に新たな知見を与え、安全で適切な放射線利用のための根拠に基づく意思決定のための有益な情報として、放射線防護への貢献が期待される。
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