研究課題/領域番号 |
20K11758
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60050:ソフトウェア関連
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
名倉 正剛 南山大学, 理工学部, 教授 (70457141)
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研究分担者 |
高田 眞吾 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (60273843)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 保守開発 / エラー箇所特定 / プログラミング学習支援 / 類似コード検出 / エラー箇所修復 / 障害原因箇所特定 / 変更箇所推定 / 開発環境 / 保守支援 / プログラム修復 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,開発者と運用担当者が連携して開発を実施するDevOps を採り入れることにより,システム更新サイクルを短縮するケースが増えている.しかし従来のソフトウェア開発と同様に,実際の運用状況を想定しきれないため,運用フェーズで想定外の状況により障害が発生する場合がある.本研究では,運用環境を対象にした障害の原因箇所特定と障害修復の支援のための保守開発手法を確立する.提案手法は運用環境で発生した障害に関する情報の収集と,その情報を利用する障害原因箇所特定,そして特定した原因箇所に対するプログラム修復を支援する.これにより,運用環境を念頭においた,新たな創造的な研究分野の開拓に寄与する.
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研究実績の概要 |
令和4年度において障害原因箇所特定技術とプログラム修復技術の応用として,開発者の開発活動においてプログラミングエラーが発生したときに原因を特定し漸次的に修復を実施することにより,複数の誤りに対して修復を行うことができる技術を検討した.この方法をプログラミング学習へ展開することで効果的に利用できると考え,当初目的から発展させてプログラミング学習支援手法として,日本ソフトウェア科学会実践的IT教育研究会にて発表したところ,最優秀論文賞を受賞し論文誌投稿推薦を受けたので,今年度は当該内容に対して追加の評価,実装の整理と,実装の公開を行ったうえで,日本ソフトウェア科学会コンピュータソフトウェアに投稿した.この内容は採録され,令和6年4月に発行予定である.さらに,令和5年度において,障害情報基盤では障害発生時のソフトウェアプログラムに対して取得したプログラムコードを開発者が理解する必要があるが,似たコードが散在すると理解を妨げることを課題に,振る舞いの類似しているソースコードの検出手法を提案した.この際には障害発生するようなプログラムであれば少なくともコンパイルは可能であるということを前提に機械語命令の解析により方式を実現した.しかし機械語命令の解析では,障害発生時に実際に修復しようと試みているソースコードと類似検出の拠りどころとなる機械語命令の対応が直感的とは言えない.そこで,本年度はメソッド呼び出しの類似性により振る舞いの類似しているコードを検出する方式を提案し,電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会にて,研究協力者が発表した.そして機械語命令による検出手法と合わせて,コミット時に類似コードを検出する方式を実装し,ツールデモとして第21回情報学ワークショップ(WiNF2023)のポスターセッションで研究協力者が発表した.この内容については奨励賞を受賞した.
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