研究課題/領域番号 |
20K11780
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
瀬川 典久 京都産業大学, 情報理工学部, 准教授 (20305311)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | EMS / e-textile / sensor network / 導電糸 / デジタルファブリケーション / 3Dプリンタ / 金属箔 / 3Dプリンタ / 軟質フィラメント / センサネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
金属箔をレーザプリンタのトナーで接着することで、紙、木材、布に回路を生成することが可能になる。本技術を従来のセンサネットワーク技術と融合し、新しい素材の上に作られた回路を工夫し、さまざまな新しいセンサとして構築し、従来とは全く利用方法が異なるセンサネットワークを構築する。具体的には、(1)素材を生かしたセンサネットワークの構築(2)耐水性を生かしたセンサネットワークの構築(3)曲げることを生かしたセンサネットワークの構築を目指す。
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研究実績の概要 |
2022年度は、本研究プロジェクトで得られた技術を使い様々な応用システムの開発に生かした。 1)筋電センサを用いる音楽ゲームのコントロールシステムの構築:音楽ゲームとは、プレーヤーが楽曲や一種の楽譜と相互作用するゲームのことである。リズムに合わせてプレイヤーがアクションをとって進行する。多くの音楽ゲームには、タイミング調整と呼ばれる機能がある。タイミング調整とは、ユーザーの反応に応じて、ゲームの中でボタンを押すタイミングを調整し、反応を最適化する機能である。本研究は、筋電を活用し、音楽ゲーム中のユーザーの筋肉の疲労度を指標として、リアルタイムでタイミング調整を行う。筋肉が疲労した際の筋電の変化を利用することで、音楽ゲームのコントロールを向上させることができる。 2)EMSを用いた手のコントロールを強化するシステムのプロトタイプ実装:本研究では、圧力センサとEMSを用いたハンドコントロールシステムを構築し、疲労した状態の手のコントロールを強化する。本システムは、自作の手袋に複数の圧力センサーを配置し、ユーザーが手袋を装着した状態で、手の各部位の握力の強さをリアルタイムに検出することができる。筋肉の疲労による握力の低下が発生する場合、EMSが介入し、該当部位の筋肉を刺激し、作動させ、握力を強化させる。これによって手のコントロールを正常なレベルに回復させることができる。 3)骨格推定と組込マイコンを活用したLED衣装のシミュレーションシステムの構築:本研究ではステージの衣装でe-テキスタイルを用いた衣装を想定し、骨格推定と組み込みマイコンを活用したLEDシミュレーションシステムの提案とプロトタイプシステムの実装を示す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
1)2022年度前期、体調がすぐれず、研究に集中することが困難であった。
2)某企業に実験で使う素材の提供を得る予定であったが、提供が延期になった。
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今後の研究の推進方策 |
1)導電糸、シルクスクリーン印刷技術を活用した回路生成技術の開発:関西にある企業から新しい導電性ペーストの提供をうけており、それをつかったシルクスクリーン実験を行う予定である。この素材を使いこなせると、あたらしい回路実装が可能になるので、そこを突き詰める予定である。 2)金属箔を加工するあたらしい技術の開発:金属箔とファブリケーションの加工の研究がすすんでおり、新しい技術の開発にチャレンジする予定である。 3)Electronic Luminescence(EL)を金属箔回路に組み合わせる実装:令和4年度に実験できなかった、Electronic Luminescence(EL)を金属箔回路に組み合わせる実装を試みる。現在ELのキットは、吹きつけ、シルクスクリーンで実装が可能で、専用の機器を使 うことなく実装ができる。特に、金属箔回路のような薄い回路と相性がいいと考えている。 4)応用システムの構築:研究室内ですすめているプロジェクト(ゲーム応用、サッカーシューズ、e-textile)での活用を目指す。
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