研究課題/領域番号 |
20K11781
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
西村 俊和 立命館大学, 情報理工学部, 准教授 (00273483)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 無線システム / 基地局間ハンドオーバー / 確率的ペトリネット(SPN) / 連続時間マルコフ連鎖(CTMC) / ヘテロジニアスネットワーク / トランザクション失敗率 / 端末主導ハンドオーバー / 5G / ハンドオーバ / 確率的ペトリネット / 連続時間マルコフ連鎖 / 端末主導ハンドオーバ / ハンドオーバ失敗リカバリ / PON / CFRA / RAP / ハンドオーバー / 小セル |
研究開始時の研究の概要 |
サービス範囲の狭い小セルを利用したセル無線システムは、無線通信資源の繰り返し利用効率を向上させる大容量無線システムの構築手法である。セル無線システムでは、端末移動に伴うセル間移動(HO:ハンドオーバ)の頻発が原理上避けられない。本研究ではヘテロジニアスな無線システム環境における端末主導のハンドオーバ制御に焦点をあて、これまで広く行われてきた地上網主導のハンドオーバ制御だけではなし得なかった新しい無線通信網の構築に向けた基本技術の確立を目指す。
|
研究成果の概要 |
無線システムにおける基地局(BS)間ハンドオーバ(HO)の数理モデルを構築してその性能を評価した。確率的ペトリネットと連続時間マルコフ連鎖を用いて、各システム状態の定常状態確率を求め、特定のシミュレーション初期条件やシナリオに依存しない、より理論的な解析を可能にした。ヘテロジニアスセルラー網におけるトランザクション失敗率とセル間HOの関係を明らかにした。成果を国際学会で発表し学術的議論を促進した。近隣のBSに同期リソースを事前に割り当てて移動端末(MT)にそのリソース情報を格納することで、端末主導型HOを支援する手法を提案した。これにより移動元BSとの通信が途絶えてもMTは自律的にHOできる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、無線通信システムの効率化と信頼性の向上に寄与すると考える。数理モデルによる解析は、実際の無線ネットワークの運用において、ハンドオーバの最適化とシステム障害の予防に役立つ。また、端末主導のハンドオーバ支援手法は、移動端末の通信品質を維持しつつ、ネットワークリソースの有効活用を可能にすることで、次世代の無線通信技術の発展に貢献すると考える。
|